風呂敷は文字通り風呂で誕生した!?【鈴木杏樹のいってらっしゃい】

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今週は『風呂敷』のお話をしています。
今朝は『風呂敷という名前の由来』についてです。

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“布にモノを包む”という文化は、とても古くからあったそうです。当初はこの“モノを包む布”には名前がありませんでしたが、そんな中、14世紀の南北朝時代には、主に“衣類を包む布”のことを『平包(ひらづつみ)』と呼んでいたことが分かっているそうです。

その後、室町時代になると、将軍・足利義満が、お屋敷に大きなお風呂場を造りました。そして大名たちが将軍を訪ねて来ると、お風呂を勧めたそうです。
その時、大名たちは脱いだ服を家紋が入った絹の布に包んで、他の人の服と間違わないようにしていたそうです。
さらにお風呂から上がった時は、床にこの絹の布を敷いて、その上で着替えをしたそうです。
そんなところから“お風呂の敷きもののような、包みもの”すなわち『風呂敷包み』の名前が付いたのでは・・と言われています。

辞書で『風呂敷』を調べますと『お風呂屋さんで入浴する人が衣類を包んだり、足を拭いたりした布の名前から“風呂敷”となった…』とあります。

風呂敷は江戸時代になると、庶民の間でも使われるようになりました。それは銭湯の誕生によるものです。
銭湯に行く時、手ぬぐいや浴衣や軽石など、必要なモノを風呂敷に包んで持って行ったそうです。

やがて風呂敷は、銭湯以外でも“モノを運ぶもの”として使われるようになりました。
例えば商人の間では、商品や道具などを風呂敷に包んでそれを背負って商売に出掛けていました。

(2016/12/13放送分より)

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