週刊文春の見出しで振り返る2016年【やじうま好奇心】
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2016年を振り返ると、週刊誌のスクープが世間を騒がせた1年でした。
特に「週刊文春」。最初のスクープはこの見出し。
『まさにゲスの極み? ベッキー禁断愛 お相手は紅白初出場歌手』(1月14日号)
ゲスの極み乙女の川谷絵音さんとベッキーの不倫。
次号では『ゲス乙女の妻 涙の独占告白』、さらに『ありがとう文春!だって。ゲス&ベッキー 禁断愛は終わらない』
1月はこの話題で「文春」の独走状態。「ゲス不倫」という言葉も流行りました。
ベッキーさんが川谷さんとのラインのやりとりで使っていた「センテンス(文)スプリング(春)」も流行語になりましたね。
そしてこの不倫騒動と重複するかたちで、1月28日号に登場した見出しが、『政界激震スクープ!TPP立役者に重大疑惑甘利大臣事務所に賄賂1,200万円を渡した!実名告発!』
甘利さん、金銭授受疑惑を報じられて閣僚を辞任。国会も欠席する事態になりました。
この頃から芸能界から政界まで「今年の文春はヤバイ!」という雰囲気になりました。
そして、2月18日号。「不倫」と「政治家」が結びつきます。
見出し『育休国会議員・宮崎謙介のゲス不倫撮った!』。
当時衆院議員であった宮崎謙介さんが、奥様で、同じく衆院議員である金子恵美(めぐみ)さんの出産6日前に地元・京都で美人タレントと不倫をしていた
というもの。宮崎さんは「国会開会中の育休」を宣言していましたから、大騒動となり、議員辞職となってしまいました。
以前から、週刊文春がスクープを連発する様は「文春砲」と言われていましたが、この頃から、今年を代表する流行語になっていきましたね…。
ちなみに、今年の不倫疑惑では「フライデー」も連発していて、2月には『桂文枝との20年不倫を美人歌手激白!』
6月には三遊亭円楽さんの『老いらくのラブホ不倫』を報じていました。
そして「文春」3月24日号では この見出し。
『フジテレビ“新ニュースの顔の正体”ショーンKの嘘』。
コメンテーターとしても活躍していた経営コンサルタントのショーンKさんの経歴詐称疑惑を報じて、ショーンKさんは4月からスタートが決まっていたニュース番組を降板。メディア出演を自粛する事態となりました。
そして今年の春頃から、週刊誌は「夏の参院選」に矛先が向きます。
ここで大きく動いたのは、「週刊文春」ではなく、「週刊新潮」。
3月31日号で『乙武クン 5人との不倫』を報じます。
すでに離婚されていますし、今さらではあるのですが…
当時、乙武さんは夏の参院選で、自民党から立候補するのではないかと言われていた時期でしたから、大きなインパクトを残しました。
そんな中で、「週刊文春」がスクープを加速していったのが、当時の東京都知事、舛添さんに対する疑惑。
4月27日号から7週連続で 舛添さんの金銭に関する疑惑を追求します。
『告発スクープ!舛添知事 公用車で毎週末 温泉地別荘 通い』
『自腹の時はマクドナルドのクーポンで接待 舛添都知事血税タカリの履歴』
『舛添 汚れた都知事選 400万円ネコババ疑惑』
…このスクープの影響もあったのか、舛添さんは6月21日に辞任。
今年のはじめ、小池さんが東京都知事になるなんて想像もしていませんでした。
予想外のことが起こった1年という感じですね。
その後、「週刊文春」の特集は、小池都知事の政権運営に移ります。
『内田のドンは辞めさせないとダメ!小池百合子vs都議会のドン』
『石原慎太郎とドン内田 無責任コンビの癒着』
『東京五輪大混乱を招く都知事選の遺恨 小池vs丸川』…刺激的な見出しを連発。
夏以降は、豊洲市場への移転、東京五輪にまつわる見出しが並びました。
こうして見てみると、今年の文春は、前半が「不倫」、後半が「舛添前都知事」と「小池百合子新知事」という感じでしょうか。
実際、世間の話題もこの2つが際立っていたように思います。
今年、様々な「文春砲」を打ち上げた「週刊文春」。
来年も「文春」をはじめとした週刊誌のスクープ合戦が繰り広げられそうです。
新年第一弾スクープ、あるのでしょうか。
12月29日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より