子どもたちが調べているルイ・ブライユって!?【やじうま好奇心】

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ヤフーの子供向けの検索サイト「ヤフーきっず」で
今年最も検索された人物は「ルイ・ブライユ」でした。…誰!???

ルイ・ブライユは19世紀に現在も使われている、目の不自由な方たちのための「点字」の基礎を作り上げたフランス人。
実は小学校の国語の教科書に「調べ学習」があり、その中にルイ・ブライユが登場していて、小学生がその学習のためにルイ・ブライユを調べているそうです。
障害のある方への理解や社会のあり方を考えようということですね。

そこで、せっかくなので私たちも調べ学習をしてみました。
ルイ・ブライユがどんな人物なのか?

ルイ・ブライユは1809年、フランス出身。
3歳のときにケガをしたことが原因で5歳のときに失明してしまいます。
その後、小学校や盲学校で勉学に励む中、彼は大きな出会いをします。
それは「バルビエの暗号」と言われるモノ。

バルビエの暗号というのは、当時の軍隊で使用されていた文字で、夜でも、触るだけで読むことができる伝令用の文字。
これを考案したのが、フランス軍のシャルル・バルビエ。
彼は「これを目の不自由な人が読む文字として使えないか」と考え、フランスの盲学校に持ち込んだそうです。

バルビエが作った点字は「12点式」と言われるもの。
ルイ・ブライユも学校で「バルビエの点字」に触れ、最初はその便利さを体感していたのですが、ある日「もっと簡単にできるのではないか」と、学校の授業以外の空き時間をフル活用して、12点式点字の改良に挑みます。

そして彼が作り出したのは、6つの点の組み合わせで「6点式の点字」。
指先で読むのにちょうどいいサイズで、文字の表現に規則性を持たせる。
彼はアイデアを形にし、6つの点で、アルファベットや句読点、数字の記号などを表す方法を考え出したのです。このころ14~16才の少年だったそうです。

現在、日本をはじめ、世界各国で用いられている点字は、このブライユの6点式がベースとなっていて、それぞれの国の言語に合わせて改良が行われ、日本でも6点式の点字が採用されています。
英語で点字のことを「ブレイル(Braille)※フランス語の英語読み」というそうで、それは彼の名前「ルイ・ブライユ」から取られたものだそうです。

その後、彼は盲学校の教師となり、点字を広めていこうと精力的に活動。
彼の死後、1854年にフランス政府に公認され、1878年には国際会議でブライユの点字の利便性が認められました。

日本にブライユの点字がやってきたのは、1887年(明治20年)。
現在の「筑波大学付属視覚特別支援学校」の小西信八(のぶはち)先生が最初に学校でブライユ式の点字を教えたとされています。
その後、アルファベットだったブライユ式を日本語へ翻訳し、現代の日本の点字を生み出したのが、同じ学校の教員であった、日本点字の父と言われる「石川倉次(くらじ)」さん。

ブライユの点字は、6つの点でアルファベットを表現しているのですが、これが日本語となると、数が一気に増えるので相当な苦労があったようですが、試行錯誤の末、6つの点で日本語を表現することに成功したそうです。

そんな日本語の点字が、官報で発表されたのが1901年。
私たちが思っているよりも点字の歴史というのは短いんですね…。
石川さんはその後、点字タイプライターなども開発され、目の不自由な方たちの社会生活に大きな影響を与えました。

日本では石川倉次さんの点字が採用された11月1日が「点字記念日」。
世界ではルイ・ブライユの誕生日である1月4日が「世界点字デー」となっていて、いまブライユの点字は日本も含めた140カ国以上の点字の基礎となっています。

ニッポン放送では、あさって24日正午から斉藤由貴さんをパーソナリティに「第42回ラジオ・チャリティー・ミュージックソン」が放送されます。
この機会にルイ・ブライユという人物、改めて大人も学んでみてはいかがでしょうか。

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12月22日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より

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