今週のあさラジは今後世界情勢はどう変わるのか、そして我々日本の生活にどのような影響を与えるのか?専門家に解説していただく1週間。
最終日の今日は、昨日から行なわれている『山口県長門市での日露首脳会談』について、新党大地の鈴木宗男代表にお話を伺います。
宗男さん、北方領土返還の感触は感じていらっしゃいますか?
宗男)今回、4島での共同経済活動、特別な枠組みを作ってですね。
やるという事は領土問題解決に向けての大きな一歩だと思います。
一歩でも二歩でも進む事がカギですから、そういった意味では間違いなくスタート台には立ったと。
いつも振り出しに戻っているような気がするんですが…。
日本は70年以上かかっているんですよね。
宗男)実際はまだ25年です。共産主義ソ連時代は「領土問題はなし」と言っていたんです。
それが1991年、ソ連が崩壊して、ロシアになりました。エリツィン大統領は「戦勝国、敗戦国の枠組みにとらわれず、法と正義に基づいて、話し合いで解決しよう」と言ってくれたから、日本は4島一括返還をおろして、4島の帰属の問題を解決して、平和条約と方針転換したんです。
それから25年しか経っていません。ですから、私は今回の首脳会談はいい流れだと思っているんです。
元島民の方の願いは「1島でも2島でもいいから、返してもらえるものならば、返して欲しい。あとは自由に行ければいい」。これが元島民の方の思いです。
何年待ったら…。これからどういう風になると思っていますか?
宗男)私はプーチン大統領と安倍総理の時に解決しなければ、この問題は未来永劫、解決しないと思っています。
もう択捉なんて、巨大な企業があって、みんな企業におんぶに抱っこで食べていて、いい家建てているようですが、あんなんじゃ、返ってくる訳がないと素人考えでも私、思っちゃいましたが。
宗男)択捉島はある企業が全て握っているんですね。水産加工から土木建築、あとレジャーにまで。
一泊5万円の高級ホテルも作りましてね、私も9月に見てきましたが、サウナはあるし、プールはあるし、泊まりたくなるぐらいの立派な施設ですよ。
択捉は北海道から遠い、距離感もあるし、何となくね、ちょっと手も足も出ないかなぁって、感じがします。
しかし、国後島にいる島民のみなさん、色丹島にいる島民のみなさんは日本に対する期待感と共生してもいいという気持ちは持っておりますね。
結構ロシアはお金使っていますよね。
宗男)年間150億くらい予算を投下しています。わずか人口1万7千人のところに。
という事は、やればやる程、ロシアは返すつもりはない?
宗男)ただ、日本の技術だとか、ノウハウをですね。活かしたいという気持ちは持っているんです。
プーチン大統領は1956年宣言、いわゆる平和条約締結後の二島引き渡しは「義務」だと言ってくれていますから。
私はやり方があると思っています。
信義を守る男だと。
宗男)1956年宣言を初めて認めてくれた指導者はソ連時代、ロシア時代含めて、プーチンさんただ一人です。
ズバリですね。鈴木宗男さんの目の黒いうちに、返ってきますかね?
宗男)私は両三年のうちに、目に見える形での解決方法出て来る。こう思っています。
私は北方領土問題をライフワークにしてきましたので、この問題だけはきっちり解決したいと思っていますね。
鈴木さんの鑑定で、プーチンさんは頼りになる。人情家、約束を守る男。信じたいと思います!!
12月16日(金) 高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より