経済ジャーナリスト荻原博子・ひどくなるニッポンの家計にはやさしい家計簿で対抗!【やじうま好奇心】

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今週のあさラジは、『トランプ新政権で何かが起きる!ニッポンはド~ナルド?!』と題して世界情勢はどう変わるのか、そして我々日本の生活にどのような影響を与えるのか?専門家に解説していただく1週間。
今日12/13(火)はズバリ!“私たちの家計はド~ナルド?!”というテーマで、
おなじみ、経済ジャーナリストの荻原博子(おぎわらひろこ)さんに一番知りたかった家計の影響を伺いました。

荻原博子さん

高嶋)まずは、ドナルド・トランプが大統領になって、日本の生活でよくなることと、悪くなることを、ズバリ教えてください

荻原)よくなることはほとんどない。悪くなることはいくらでもあります。トランプ就任で、日本の家計は“ひどくナルド”!!
まずは「給料が上がらない。」1月トランプ就任したあと、様々な政策が出そろうのに2~3ヵ月かかる。
すると、日本の春闘にひっかかる。企業の首脳陣はトランプの出方が分からないゆえに、用心深くなり、春闘でイイ回答をするのを控えるはず。よって、給料は上がらない。
そして、「FTA二国間協定の可能性が高く、様々な物価が影響を受ける」。
米韓のFTAを見てみると…韓国は経済規模も産業形態も日本とは違うが、“アメリカのいいなり”“アメリカに有利”。特に薬品分野においてはアメリカの要求をほぼ100%丸呑み。韓国が主体的に薬価を決めることが困難になったと言われている。
トランプの考えに沿う形で日米FTA締結となれば、TPP以上に農産物の市場開放、米の関税撤廃を求めてくる。アメリカの穀物メジャーが幅を利かせ、日本の物価は影響を受ける。当然、日本の自給率は下がる。

高嶋)トランプ大統領になると、日本には悪影響しか見当たらない・・・とすると、どんな備えや注意が必要なのか、家計を助けるアイデアを教えてください。

荻原)基本は『借金を減らして、現金増やせ』です!
物価が上がることが予想されるわけだから、住宅ローンなど借金はさっさと返すべき。保険商品や金融商品におカネを回している余裕はないはず。微々たる利息より、ローンをさっさと返した方がよほど手元におカネが残る。
では現金を増やす方法としては…
「携帯代を見直す」!たとえば月額500円からの格安SIM。子供なんかはこれでいい。家族で2万円だったのが、4人で5,000円ですむ。ガラケーユーザーも多いが、携帯会社のサービスセンターにフリーダイヤルで電話して、安くなるプランを相談すると、親切に教えてくれ、その場で変更可能。そのままのプランにしていてはいけない。
「いらない保険はやめる」!
子供が社会人になったら、生命保険など保険はやめる。お父さんに何かあってはいけないと入っていた保険だが、いざとなったらお母さんは遺族年金をもらえる。家計を圧迫する保険は切り捨て対象。
「車はいるのか?を見直す」!
高齢ドライバーの運転が問題になっているが、車の維持費は月5万円。本当に必要なのか?見極めたほうがイイ。

高嶋)荻原さんのアイデアがいっぱい詰まった「荻原博子のやさしい家計簿」には、工夫がいっぱい。
最新版から始まった面白いお金を貯める方法があるそうですね?!

荻原博子のやさしい家計簿

365貯金

荻原)「365日貯金」というもので、1円から1円ずつ増えていって、365円までを貯めるというものです。
1日ずつうまく1円ずつ増やして貯めるのは難しいので、365のマスを貯めるごとに消していけば、難なく貯められる、という仕組みです。これで貯める金額がバカにならない!
ぜひやってみてください。

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12月13日(火) 高嶋ひでたけのあさラジ!三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より

今週のあさラジはトランプ新政権で世界が動く!何かが起きる!ニッポンはド~ナルド!?

次期アメリカ大統領にドナルド・トランプ氏に決まり、早くも国内外にその存在をアピールし始めています。
その存在は、これからの世界各国に大きな影響を与えるのは間違えありません。
果たして世界情勢はどう変わるのか、そして私たち日本、そして生活にどのような影響を与えるのか?専門家がズバリ解説する1週間!

今日はスペシャルコメンテーターにトランプ氏当選をいち早く宣言していた木村太郎さんが登場。日米関係を中心に鋭く分析!
そしてまもなく開催される日露首脳会談。北方領土問題をはじめ今後、日本とロシアの関係は如何に?「外務省のラスプーチン」元外務省主任分析官で現在作家の佐藤優がまさしく“今”の日露関係を分析解説。
もちろん、須田慎一郎、鈴木哲夫、宮家邦彦のレギュラーコメンテーターも登場!あらゆる角度から深く世界情勢、そして日本の未来を分析します。

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