いまブームの兆し!カジュアル将棋って何?【やじうま好奇心】

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レジャー白書によると、1年間で1回でも将棋をやったことのある人の数は2015年で530万人。ここ10年間のピークは2009年の1,270万人。
わずか6年間で半分になってしまいました。

その将棋人口の減少を裏付けるように「将棋専門雑誌」も廃刊が相次いでいます。
「将棋ジャーナル」「近代将棋」「将棋マガジン」が1990年代に、そして20年以上続いていた唯一の週刊新聞紙「週刊将棋」が今年の3月に廃刊。
現在将棋雑誌で残っているのは「将棋世界」と「NHK将棋講座」の2誌のみになってしまいました。

将棋世界,将棋講座

またリーマンショック後、協賛金も減少し、獲得賞金や対局料も減少。
獲得賞金や対局料だけで見ると1億円を超えているのは、羽生さんのみ。
およそ160人いるプロ棋士の中で「獲得賞金&対局料」の上から10番目の広瀬章人(あきひと)8段ですら、わずか2千万円です。
すっかり縮小傾向にある「将棋業界」。
それではイカン!と、裾野を広げようと、今、子供たちに向けた「簡単な将棋」カジュアル将棋というのが、人気なんだそうです。

どうぶつしょうぎ

以前この番組でもご紹介した「どうぶつしょうぎ」(1,543円)
横3縦4の将棋盤を使い駒は「ライオン」「ぞう」「きりん」「ひよこ」の4種類。
簡単にいうと「ドラえもん」の絵柄の麻雀「ドンジャラ」みたいなもので、女流棋士の北尾まどかさんが考案。
同じく女流棋士の藤田麻衣子さんがデザインを担当した、これが大当たりしたため盤面が5×6の「ごろごろどうぶつしょうぎ」

ごろごろどうぶつしょうぎ

続いて、将棋と同じ盤面9×9の「おおきな森のどうぶつしょうぎ」も発売。盤面が大きくなるたび「動物(駒)」も増えます。

おおきな森のどうぶつしょうぎ

2008年の発売以来、なんとシリーズ累計70万の大ヒット!

さらに今年の8月「9マス将棋」というのが登場、5万部が売れ大変話題になっています。

9マス将棋

その名の通り「3×3」の9マスの中で、王をはじめ、8種類の駒を使う。
基本的なルールは将棋と同じ。敵の陣地に行けば「成」こともできる。一番、通常の将棋と違うのは「最初の配置」が何十通もあること。
説明書に「初級」「中級」「上級」と、初期配置によって難易度が変えてある。

例えば初級編!
自軍、左から「王」「銀」「歩」。敵軍も同じ配置。
詰将棋をやったことがある人にとっては簡単!
解りやすくいうと「子供用の詰将棋」なんですが、中級、上級となると難しい。
商品化のため監修を行ったのは、日本将棋連盟専務理事の、青野照市九段。

京都将棋

ほかにも「京都将棋」というのも売れている。
これは「5×5」の25マスの盤面を使う将棋。
ルールは一つのマスを進むごとに、王以外はすべて「成」。
駒の数は5種類で「王」「香の裏がと金」「銀の裏が角」「金の裏が桂」「飛の裏が歩」
初期配置は左から順に「香と」「銀角」「王」「金桂」「飛歩」
これは1976年に関西詰将棋ファングループの会長さんによって考案された変則的なミニ将棋。名前の由来は「香と」(京都)、対象年齢は6歳から。

年末年始、スマホゲームもいいですけど、知育にも役立つ「カジュアル将棋」楽しんでみては、いかがですか?

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12月19日(月) 高嶋ひでたけのあさラジ!三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より

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