今日23日、侍ジャパンがWBC制覇へ向けていよいよ始動します。前日のチームミーティングで、小久保監督は、
「心に誓って世界一を獲る」
と宣言。野球人生を賭けた、正念場の1カ月となります。
日の丸を背負うことがどんなものか。それは、歴代の代表監督が表しています。世界戦では当然ながら、プレッシャーなどのストレスにも打ち勝たなければなりません。アテネ五輪を前にした2004年3月、長嶋監督が脳こうそくを発症。ストレスによって病を引き起こしたと言われています。
また、第1回のWBCで世界一に輝いた王貞治監督は、
「代表監督は1度だけでいい」
と語り、その後の続投要請にも二度とオッケーを出さなかった。まさに全身全霊で取り組まなければならない大仕事です。
45歳と若い小久保監督は体力的には問題なし。人柄も認められていている。ただ、指揮官としての能力には、全幅の信頼を寄せられていないのが現実。やはり、プロ野球での指導者経験がないことがハンデとなっています。
15年のプレミア12でも準決勝で、韓国によもやの逆転負けを喫した。以来、その指導力が常に疑問視されています。今キャンプでも、視察はしたものの、肝心の実戦形式はほとんどしていない。生きた情報が取り切れていないのが現状のようです。
現役時代は、強烈なリーダーシップを発揮。原点は反骨心でした。女手ひとつで育てた母、利子さんが「甘えが出ては」と地元・和歌山の野球クラブへ入るようにすすめ、投手で4番を目指しています。甲子園の常連校、智弁和歌山のセレクションを受けましたが、投手ではダメ。野手なら、という条件つきだったために、あえて県立の星林高へ進学しました。こだわったのは、やはり投手。ところが、青山学院大で一大転機を迎えます。
後にチームメートとなった駒大のエース、若田部から特大のホームランを浴びる。監督からも、「野手転向」をすすめられ、この時ばかりはスパッとあきらめることができたそうです。
WBCは結果がすべて。大谷ジャパンにしようという目論見も、脚の故障でとん挫、未だ明確な方針を打ち出していない。エース、4番を誰で行くのかも公言していません。選手を思いやってのことでしょうが、小久保監督が目指すチームづくりがわかりづらいのも事実です。
小久保監督が男になれるかどうか、これからが正念場。日の丸の重みを克服して栄冠を勝ち得て欲しいものです。
2月23日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」
2/20(月)~24(金)
高嶋ひでたけのあさラジ!は
『Why American People!アメリカ人に本音を直撃 神か悪魔かドナルド・トランプ』
アメリカファースト、大統領令の乱発、威嚇的な外交…
世界中が注目するトランプ大統領。果たしてアメリカ人はどう見ているのか?
アメリカは変わるのか?私たち日本はどうしていくべきなのか?ケント・ギルバート、パトリック・ハーラン(パックン)、ダニエル・カール、チャック・ウィルソン、ピーター・ランダース
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