J1に続いて26日、J2が開幕。この日にカズが50歳の誕生日を迎えた。スタジアムはカズおめでとう一色。
「試合前から涙が出そうになった」
とドラマチックな展開に大ベテランも感動したようです。残念ながら開幕ゴールとはならなかったものの、チームは松本山雅FCに1-0で勝利し、まるでリーグ優勝がかかっているかのように全員で勝利をもぎとりました。
スタジアムは満員札止めで、チケットは前売りで完売。試合を観に来た日本サッカー協会最高顧問の川淵三郎さんは、
「チケットを買って入ろうと思ったけど、完売。仕方がなかった。」
と、しかたなく関係者が用意したVIP席に座った。
チーム初の大入り袋が配られたのも歴史的な出来事。50歳を記念して、中身も50円にしたそうです。
さまざまなことに、
「うれしかった。しっかりとしたサッカーをすれば、お客さんが来てくれる」
としみじみと語っていました。Jリーグはホームスタジアムの観客収容率をデータにしています。昨年、対戦した松本山雅FCが67%だったのに対して、横浜FCはホームで平均27パーセントと、J2の16位。あまり胸を張れる数字が出ていません。
後半20分で交代するまで、カズはピッチで存在をアピール。16年の平均1試合が32分でした。とにかく、頑張ったのです。
8日の練習試合で、相手選手と接触して、左足親指を裂傷。4針縫うアクシデントがありました。まだ、抜歯を行っておらず、決して万全とはいえない状態。そうはいっても、試合後は、
「60歳まで出来る気がした。」
とも話すなど、とにかく元気です。フロントは終身名誉現役契約の態勢で、カズが望めばそれも可能。でも、
「J2の最年長出場記録は、興味がない」
と以前から繰り返し言っています。
ひとつ興味を示しているのは、J1でジーコがもっている41歳を超えることです。
「これは抜きたい」。
J1昇格を狙い、J1でゴールを決めたいというのが本音のようです。その目標があるからこそ、手を抜くことなくトレーニングをし、現役を続けているのです。
2月27日(月) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」