メジマグロはクロマグロの子供のこと。だから獲らないほうがいい!【ひでたけのやじうま好奇心】

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FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』月~金 6:00~8:00
2/28(火)7:43~「ひでたけのやじうま好奇心」から

激減するクロマグロの資源の行く末を案じて、漁獲量を規制する動きが出てきています。
果たして、今後クロマグロが食卓から消えてしまうのか?
そんな素朴な疑問から、なじみのクロマグロについての最新の知識を得ようと、ゲストに築地市場仲卸、生田よしかつさんをお迎えしてお話を伺いました。

生田よしかつ

生田よしかつさん Facebookより

高嶋)生田さんに初めて会ったとき、図星の仲卸の声だなと。

生田)自分でも嫌になってしまいますよ。

高嶋)いま、クロマグロで騒いでいるのは何がどうなっているんですか。

生田)いまから1~2週間前、水産庁が太平洋クロマグロの資源管理を強化すると発表。しかし、遅きに失していると中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)で日本が大バッシングを受けた。日本はこれだけ食べているのになぜ全然資源管理に前向きでないんだ、と。

高嶋)日本はどう言っているんですか?

生田)日本は科学的根拠を曲げんじゃない!と。いろんな解釈があると思うが、ちょっと解釈を曲げている。それでEU諸国が「いい加減にせんか」と怒ったんです。

高嶋)それで結論は?

生田)大きいのは規制してなくて小さいのに制限を付けて漁をしていたのを、もっとそれを強化する、と。今回水産庁が発表したのはTAC,総漁獲可能量を発表した。

高嶋)じゃ日本はやり玉に挙がっている?

生田)思い切りやり玉に。これからは、そんなに情勢は変わらない。消費者が「マグロが食べられなくなった」と思うことはない。輸入もあるし、在庫もあるので。貴重なものが食べられる、ということはない。普通にいままで通りです。

高嶋)いま在庫と言いましたけど、在庫はいずれなくなる…

生田)その通りなんですけど・・・大西洋は海に在庫がある。EUになぜ怒られたかというと、EUはちゃんと大西洋で資源管理をして2年前から急激に実績が上がったんです。だから、なぜ日本はやらねえのか、と。

高嶋)太平洋、こっちの方は何がダメなんですか?

生田)正直、日本の乱獲が原因。太平洋クロマグロの産卵所は日本のEEZ2カ所のみ。日本はメジマグロ=子供を産んでいないマグロを獲っているんです。マグロは30キロアップで産卵する。なのにメジを食っている。それはどうかと思います。

高嶋)メジマグロはマグロの種類かと思ってた!

生田)あれはマグロの子供のこと!みんなそう思っている!子供は安い、いっぱい獲れるし。だからメジマグロという言い方はやめたほうがいい。

高嶋)結論はどうなるんですか?

生田)要は獲っていい量を決める、ということ。水産庁はきっちりやっていない。TAC(総漁獲可能量)、ノルウェーは20種類。アメリカ500種類。日本は7種類。今回やっとTACにクロマグロを設定すると言っているというわけ。

高嶋)クロマグロ人気は日本が突出していて、売れ筋です。

生田)だから漁師が反対しているというのは確か。

高嶋)消費者としても考えなければならない、ということでしょうか?金持ちだけ食べられるとか?

生田)いや、規制をすれば量があがる。だから値段は上がらない。しかし心して食え、ということ。そんなにパニックにならなくて大丈夫です。

結論は
※国(水産庁)がクロマグロの漁獲量をしっかり規制すること
※規制することで、太平洋にもクロマグロの資源を増やすこと
※子どもを産もうとしているクロマグロは獲らないようにすること
これだけ魚を消費する国でありながら、日本が極めて規制が遅れていることに対して、警鐘を鳴らしています。

高嶋ひでたけ,生田よしかつ

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2月28日(火) 高嶋ひでたけのあさラジ!三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より

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