存在自体が必要!サッカー日本代表FW・本田圭佑(30歳) スポーツ人間模様

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ワールドカップロシア大会、アジア最終予選、第6、7戦(3月23、28日)のメンバーが発表されました。今回、招集するか、否か。日本中のサッカーファンが注目した本田は、これまで通り代表へ名を連ねています。というのは、所属するイタリア、ACミランでほとんど出場機会がない。2017年はイタリア杯準々決勝で途中出場した1試合だけです。

また、昨年8月からスタートした16-17年シーズンでも、先発がわずか1試合で、途中出場が4試合の計5試合。これでは、あまりにも実戦から遠ざかりすぎています。さすがのハリルホジッチ監督も、今回ばかりは招集を見送るだろうという声が圧倒的でした。しかし、

「我がチームのトップスコアラー。替える選手がいない。存在自体が必要だ」

とハリルホジッチ監督は説明しています。本田はチーム最多の9ゴールをあげています。

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日本―サウジアラビア 後半、ボールをキープする本田=2016年11月15日 埼玉スタジアム 写真提供:共同通信社

本田は右サイドの2列目がポジション。今回のチームでは、そこが本職の選手は本田1人だけです。あえてそのポジションが得意の選手を選ばない。何が何でも本田と心中-がハリルホジッチ監督の流儀なのでしょう。

そうは言っても15日、インフルエンザでミランの練習を休んだ、と大々的に日本で報道されました。日本でインフルエンザとなれば、高熱が出て何日間か寝込んでしまうととらえるのが一般的ですが、地元紙が報道したのは、インフルエンツァ。イタリアでは軽い症状の風邪のことも、インフルエンツァと呼ぶそう。ただの風邪だけに、体調は問題がないようです。

ところで、本田はどうして、ミランでこれほど干されてしまったのでしょうか。ひとことでいえば、コミュニケーション不足。習慣や文化の違いで貧乏くじをひいている。あまりにも生まじめすぎることが要因のようです。イタリア語がうまくしゃべれず、英語ならオッケーの本田。しかし、チームで英語を話すのは、主将のモントリーボ程度しかいません。

加えて、練習にもスーツやジャケットを着てやってくる。「身だしなみをきちんとすることが、いいスタートになる」ということが、本田の考えです。もうひとつ、何事も時間を厳守して、練習時間の2時間前に来て、準備を整えることがルーティン。日本流では、こういったことは、ヤル気の表れとプラス評価をされるものですが、イタリアでは、集合から20分程度、遅れることが当たり前なのです。

そんな本田の態度を「信じられない」と感じて、チームメートが、なかば変人扱い。これに、マスコミがバッシング報道をかけ、ベンチをあたためる環境が整ってしまった。地元紙の記者からの評判も芳しくありません。

同じミラノをホームとするインテルの長友とは対照的。長友の出場機会が減少すれば、一斉に、「(長友)佑都を!」と書き立てますが、本田にはそうしたことが皆無。現地の関係者は、「本田は地元の記者へ1度も、自分から話しかけたことがない。いつも無視をする。その点、長友は自分から記者へ話をしにくる。ここが決定的な違い」。

そんな本田ですが、くさることはなく、黙々とトレ―ニングを積んでいます。それは現地を視察したハリルホジッチ監督が確認済み。モチベーションも高く、久々に活躍する本田が期待できそうです。

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3月17日(金) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」

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