日本ハム以外、監督のオファーは受けない。命をかけてやっているから。日本ハム・栗山英樹監督(56歳) スポーツ人間模様

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昨シーズン、独走状態のソフトバンクに最大11.5ゲーム差をつけられながら、ひっくり返して劇的Vを飾った日本ハム。
6月19日から7月11日まで、球団新記録の15連勝がききました。
それが今シーズンは首位楽天から11ゲーム差の最下位です。

プロ野球西武対日本ハム 試合前、囲み取材を受ける日本ハム・栗山英樹監督=2017年4月22日 メットライフドーム 写真提供:産経新聞社

プロ野球西武対日本ハム  試合前、囲み取材を受ける日本ハム・栗山英樹監督
=2017年4月22日 メットライフドーム 写真提供:産経新聞社

4月は6勝19敗。
前年度の優勝チームが10連敗を喫するのは、1976年の広島以来41年ぶりで、チーム防御率4点台が示すように、大谷1人の不在で、これほどのゲキ変ぶり。
WBC辞退から始まった負の連鎖は、なかなか止まりません。

大谷は4月8日のオリックス戦で左太もも裏の肉離れを発症し、全治6週間。当初は交流戦からの復帰を目指したものの、「全くイメージがない」と栗山監督は白紙状態であることを示唆しました。

当初は、負けが続いても、「悪い流れを止める。」といつものように話していましたが、誕生日の26日に10連敗を喫すると「おれのせい。責任はおれ。」と痛々しいほど選手を庇いました。

日本ハムが北海道へ移転して以降、6シーズン目を迎えた監督は最長。
昨オフには、契約を1年延長。
担当記者との雑談では、「日本ハム以外、監督のオファーは受けない。命をかけてやっているから。」とのこと。栗山監督が言うと納得いきます。

連敗中は、ほぼ宿舎に籠っていたそうですが、27日には気分転換に、福岡で動物園へ足を運んだそうです。「白ふくろうと会話をしたら、大丈夫、といわれた。」
去年も連敗中、動物園へ出かけ、「ライオンを見て、百獣の王もケガをするんだよ」と語っていたことを思い出します。
考えてみると、ふくろうは、幸運を呼び込む縁起がいい鳥です。

動物園内で、栗山監督の表情がさえなかったことから、「まだ4月、気にしないでください。」と職員から激励され、歩いている途中で遭遇した多くの人が、「頑張ってください、と声をかけてくださった。福岡はいい人ばかり。」と感激しています。

これが良かったのか、4月27日は接戦をものにして久々の勝利。連敗は全てビジターだったこともあって、「北海道に帰ったら、ファンが助けてくれるよ。」とボルテージが上がっています。

前年優勝チームが、10連敗をしての連覇はとても難しいでしょう。
「大谷翔平は治ったら、投げさせる。肩は大丈夫だから。」に加えて、5月下旬からスタートする交流戦では「ピッチャー全員に二刀流をやらせるのもいいか。」

5月はハムの季節。きのうのロッテ戦では11-0と大勝しました。
きょう3日、ロッテに連勝すれば5位へ浮上。
「みんないい仕事をしてくれた。我慢すれば、いい結果になる。」
という昨日のコメントは、おそらく自身へも向けたものでしょう。今季初の完封でチームが勢いに乗るか、注目です。

5月3日(水・祝) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」

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