昨日の阪神戦で先発したハマの背番号26、濱口。6回2/3を投げて無失点の2勝目をあげました。それも、6回終了時までノーヒットノーランの好投。
濱口は16年のドラフト1位で横浜DeNAから指名を受けて入団しています。ただ、1位と言っても、明大の柳を外し、続いて桜美林の佐々木も競合してロッテに奪われた。はずれのはずれ、3度目の正直だったという異色の存在。
「他球団のドラフト1位のように、期待されて入ったわけではない。おかげで、地に足をつけてプロ生活のスタートを切れた」
とは、本人の正直な気持ちでした。しかし、ドラ1ルーキーでセ・リーグでは唯一、開幕1軍を勝ち取っています。
「和歌山出身の両親は、阪神ファン。ぼくも大きな声ではいえないけど、タイガースが好きでした。だから、ぜひ、阪神戦に登板したい」
と、この日を心待ちにしていました。
DeNAの地元大学出身ということもあって、ラミレス監督は、「ぼくが育てる」といい、「ハマのハマちゃん」というニックネームまでつけています。
野球を始めるきっかけは、遡れば阪神淡路大震災でした。当時、濱口家は神戸市在住。当の濱口は、まだ母の真美さんのお腹の中にいました。震災がきっかけで九州へ。佐賀県基山町の出身です。長兄は陸上、次兄が総合格闘技に夢中でしたが、近所には野球少年がいた。濱口は、それが縁で小学1年からボールを握り、三養基(みやき)高入学後から投手に専念するようになったそうです。
何とも愛嬌のある笑顔が特長。当然、先輩からもかわいがられている。昨日、濱口のピンチを救ったセットアッパーの山崎からは、入団後に、
「すごいポテンシャルだね。もっともっと良くなる。自分を持って頑張れ」
と激励されました。
今日26日は、プロ2年目の今永が先発。石田を加えたDeNAの先発サウスポートリオは、セ界の脅威になりつつある。高田GMが目指すチームづくりは着実に進行中です。
4月26日(水) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」