5/9(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①
中国人富裕層・南極観光激増~米国永住権獲得へ
6:29~ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!:コメンテーター富坂總(ジャーナリスト・拓殖大学教授)
爆買いブームの次は南極旅行高嶋) 中国人の方の可処分所得というのがずいぶん増えていますね。
富坂) もともとは労働分配率といって、個人に落ちるお金が低い国だとずっと言われてきましたが、ここ10年くらいでかなり上がったということです。
高嶋) データがここに出ていますけど。もちろん1位はアメリカで一世帯450万円。日本は300万円。中国は1人につき80万円。4人家族だったら320万円で日本を抜いてしまう。使えるお金がねえ。
富坂) 北京や上海という限定で、高いところではありますが。これは爆買いに来る人たちに照らすとわかるなあという感じですね。
高嶋) 本当ですねえ。最近は何に使っていますか?
富坂) 南極に行っている話ですね。
高嶋) え? 南極?
富坂) 南極が大好きだということです。
高嶋) 中国人のお金持ちは南極に行くようになったと。
富坂) 中国人のお金持ちは週末の度に、オーストリアのオペラを見に行く人がけっこういまして。その中で南極にも行っている。最近の人気は爆買いではなくて思い出作りなので、南極が人気になっているみたいですね。
高嶋) 南極なんて何もないでしょう?
富坂) そうですね。自然、動物ですよね。アザラシとかと触れ合って、行ってきた、見て来たよということです。10年くらい前は1年間で99人でしたが、今では1年間で6000人となっています。
高嶋) 6000人に増えたと。
富坂) 爆発的に増えた。南極に訪れる人数はアメリカに次ぐ数値にもなっているみたいですね。
高嶋) いくらで中国から南極に行けますか?
富坂) アリババグループがやっている旅行会社が一番使われているようですけど。だいたい5万3千元ですから、日本円で86万円、90万円弱ですね。
高嶋) 90万円くらい。
富坂) 行く気になれば行けるなという感じはしますよね。
規制が厳しくなる前にアメリカ永住権を求める中国の富裕層が急増高嶋) なるほど。他に中国では何かありますか?
富坂) 富裕層で目立っているのは、アメリカのビザを取るために使うことですね。
高嶋) アメリカのビザを?
富坂) トランプ政権になってビザを厳しくするとなっていますので、今の緩いうちに永住権を取得するという流れがあります。
高嶋) 中国の富裕層の方がアメリカに永住権を求める。手に入れたい。ということは腹の底では、中国国内で大きな変化があるとか予感しているのでしょうか?
富坂) 中国が悪くなるということも含めて、彼らはいくつか拠点を持っておきたいというのが伝統的にあります。1人子供はこっちにやったら、もう1人の子供はあっちにやると。とくにアメリカは一番安定していると見ているのではないですかね。
高嶋) なるほど。ずいぶん手を打っていますねえ。バリエーション豊かで。
富坂) これはいろんなタイプがあって、例えば7人雇用して3年間くらいするという方式で取得したり。企業の形式もいろいろあって、州ごとにも違ったりしますが、代表的なのはEB-5というものですね。5000万円くらい大きな投資をすると無条件に永住権が出される。
高嶋) 投資をして、雇用をして。そうすると必然的にアメリカの永住権が得られると。そんな仕掛けになっているということですね。