5/2(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ！』今日の聴きどころ！①
動画サイトの驚愕映像～中国ものが多い怖ろしい理由とは？監視カメラ大国・中国～学校からライブ配信
6:29～ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!：コメンテーター富坂總(ジャーナリスト･拓殖大学教授)
中国の動画サイトの投稿映像はほとんど監視カメラのもの高嶋）こんな数字があるのですよね。監視カメラの世界の出荷台数が2014年で9600万台、2015年には1億台を突破した。その8割くらい、およそ8000万台は中国にある、監視カメラ大国であると。これは事実ですか？
富坂）事実ですね。一番よく分かるのは、中国の動画サイトで面白映像、ひっくり返るとか、車が川に落ちていくとか、びっくりするような映像がいっぱい出て来るのですけど、あれはほとんど監視カメラで撮ったものなのです。怖い話ですけども、ATMでお金を下ろしている女の人にいきなり銃を突き付けてみたいな、迫真の映像がバンバン出ますよね。
夜中に一人で映像をチェックしていると、時々本当に恐ろしい映像が出て来ます。しかし、それらの映像を管理しているのは必ずしも警察ではないので、ビルだとビルの管理会社だとかが、勝手に上げちゃう。すごい監視社会になっているのは確かですね。高嶋）それはやっぱり、政府の息が掛かっているのでしょうか？
富坂）もちろんですね。すごい勢いで上げていったのは政府で、皆さん記憶にあるかどうか分からないですけど、いろいろテロが起きましたよね。2012年くらいだったと思いますけど、天安門に車が突っ込むとかいろいろありましたけど、最近ちょっと聞きませんよね？
高嶋）そう言われてみると、天安門で車が突っ込んだっていうのはそんな昔ですか。
富坂）突っ込んだりとか、切りつけたりとか、ありましたよね。あれは2010年とか2012年とかに多かったのですけども、あれからものすごい勢いで監視カメラ入れて、すぐ捕まるようになって。
例えば悪いことをやって逃げている車があると、中国にどんどんアップされるのですけども、その車が映っている動画が。どんどんどこまでも追いかけていくのですよね。乗り捨てるまで監視カメラで見られるくらい逃げ切れない。
学校のクラスにも監視カメラ 顔認証システムの技術も向上高嶋）あの、プライバシーなんかは保たれているのですかね？
富坂）今問題になっているのは、学校の中。学校の中にも監視カメラが入っているのです。クラスの中まで。今のところは親の方も見ていて欲しいし、教師の方も自分に不正が無いこととか、後でいろいろな証明になるのであって欲しい。
日本もこれから電車の車内に入って冤罪を防いで、逆に男は嬉しくなると言っていますよね。だからそういうことがあって、必ずしも今監視社会ってマイナスのイメージだけではなく。学校なんて我々聞くと逆にぎょっとしますよね。そこまでするの？ という感じですけども、中国の場合は両方の考えがあって、子供だけが嫌だと言う状況ですよ。高嶋）これすごいなと思ったのですけど、顔の認証システムが高度に発達していると。
富坂）これは一度シリコンバレーの方から連盟で中国の顔認証がやりすぎだという、人権問題だということで文句が出たこともあるのですよ。それくらいすごいです。
この人って決めたら、マスクしてサングラスして顔を隠してでも情報が出る。全国どこでも監視カメラのあるところでサッと通ったらそこでパッと出るくらいのものになっていますね。犯罪者は逃げ切れないですよ、もう。高嶋）顔認証がいわゆるこういうシステムと一体になっていて、そこを通っただけで「コイツが犯人だ！」みたいな。
富坂）そうですね。
AI技術も中国で飛躍的進歩 監視社会が人々の日常に富坂）中国はものすごくAIに早くから力を入れていますよね。そういう技術とマッチして、これなんかもシリコンバレーのライバルになってきているのですよね。そういう一面もあって、かなり技術的にも高いし、物量的にも多い。「こんな場所にも入っているの！？」というところまで行っています。トイレまでね。
高嶋）公園のトイレまで顔認証のシステムが入って。
富坂）そうですね（笑）。旅行の時期ですけども、ぎょっとするような話ですよね（笑）。
高嶋）こんなの本当なのですか？ トイレで6台の機械が顔認証ソフトウェアになっていて、それで1人60センチだけトイレットペーパーが配布されるという。その顔の認証で大体分かるのですかね？「この人はここまで！」みたいな。なんかすごいな、それ。信じられませんね。
富坂）日常的に人々の生活の中で“普通”に入っている。いつの間にかそうなったというのがすごいことですよね。
高嶋）日本だってなにか犯罪が起きれば、もう頼りになるのは監視カメラばかりですものね。あと今は素人が撮る、いわゆるスマホで撮る実況映像みたいな。なるほどねえ。まあ中国もすごいけど、日本だって似たようなものだなと、そういう気がしないでもないですね。
