中国麻薬大国の実態~逮捕件数・摘発量・取り締まりも世界最大規模 高嶋ひでたけのあさラジ!

By -  公開:  更新:

4/4(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①

覚せい剤、ヘロインの通り道にある中国
6:29~ニュースやじうま総研ズバリ言わせて!:コメンテーター富坂總(ジャーナリスト・拓殖大学教授)

(イメージ)中国から関空へ覚醒剤8キロ密輸で台湾人3人逮捕=20150626 写真提供:産経新聞社

(イメージ)中国から関空へ覚醒剤8キロ密輸で台湾人3人逮捕=20150626 写真提供:産経新聞社


麻薬に侵される中国の若者

高嶋) 中国の若者が麻薬を吸って大変だという話をしていただこうと思います。中国というと昔、清国のアヘン戦争があって、国民がボロボロにされました。今回も神経質になっているなあと思いますが、かなり多いですか?

富坂) 何百万という人がいます。中国はもともと通り道でした。

高嶋) 麻薬の?

富坂) ゴールデントライアングルと言いまして、広州というところを抜けて、香港から世界に散らばっていました。ところが、あるときから西安に飛行機で入るようになり、列車で北京に持ってくるようになる。どうしてかというと、お金ができて通り道が市場になってしまい、中国人が吸うようになったと。このような経過があって、もううなぎ上り。


量が多ければ死刑

富坂) 中国では旅行者も気を付けなければいけません。販売目的か自分で麻薬を吸うのかということで、ものすごく刑罰が変わってきます。それは持っている量で決まってくるので、何グラム以上持っていると自動的に販売目的になって死刑。日本人で死刑判決を受けている人は中国にけっこういます。

高嶋) 逆に言うと少量を自分で吸う場合は?

富坂) 解毒所というものがありまして、そこに入れられます。

高嶋) 場所ですか?

富坂) そうです。自分のお金で買って吸った人はそこで麻薬を抜けということですが、この施設が満杯になってしまい、どうしようもないという状態が10年くらい前から続いているという状況です。


公安、武装警察と暴力団が手を組む

高嶋) よく日本の税関は水際作戦と言いますよね。飛行機の乗って入ってくる人たちというのはどこか挙動不審なところがある。私も何枚も写真を見せてもらったことがありますが、麻薬を隠していた場所を指さしながらほとんど全裸で写真を撮られてしまう。水際作戦というのは抑えるのはなかなか難しい。その辺はどうですか?

富坂) 中国では原打(げんだ)という強化期間を、年に2回設けて徹底的にやります。数年前に愛知県の市議が広州から持ち込もうとして、まさに原打の期間中に持ち込もうとする無茶苦茶をしました。ナイジェリア人に騙されてやりましたと言っていましたが。北朝鮮、中国、東北部、日本という覚せい剤のルート。ヘロインのルートはゴールデントライアングル、広東省、香港、世界。このルートはなかなか消えなくて、その途中に中国にばらまかれるというわけですね。中国も相当頭を痛めているので、周辺の国と組んでこれを撲滅させようとしています。

高嶋) 日本だとすぐ暴力団の資金源とか言われて、元から絶たないといけないと言われますが。中国ではどういう人がさばいていますか?

富坂) もちろん暴力団ですね。ただ公安、国境を警備する武装警察、税関が組み、暴力団にやらせています。突っつくとものすごい壊滅があり得るので、中国政府も手を出すのはなかなか大変ですよ。悪いのをわかっていても、どうしようもないと。

高嶋) 微妙につるんでいるのを、みんな察知してわかっているわけですね。

富坂) そうです。

高嶋) 解決は一層難しいと。

富坂) 子供が侵されているということに対して、頭を悩ませているというところはありますね。

高嶋) へええ。どこの国もある程度共通しているところがありますね。

Page top