5/23（火）FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ！』今日の聴きどころ！③
金正恩朝鮮労働党委員長は『北極星2』実戦配備を承認、量産化を支持
7：10～やじうまニュースネットワーク：コメンテーター富坂聰(拓殖大学教授・ジャーナリスト)
文在寅体制になってから2回もミサイルが発射される
平壌放送) 朝鮮人民軍最高司令官、最高指導者金正恩元帥が新型中距離戦略弾道弾『北極星2型』兵器システムの実戦配備を承認しました。
北朝鮮のメディアが昨日、新型中距離弾道ミサイルの実戦配備に向けた最終発射実験に成功したと伝え、映像を公開しました。これは一昨日のミサイル発射を指すとみられ、立ち会った金正恩朝鮮労働党委員長は実戦配備を承認し、量産化を指示しました。
高嶋) 満面笑顔で周りがバンザイの写真がいっぱい出ておりましたけど。実戦配備と聞くとちょっとドキッとしますね。まずニッポン放送報道部森田耕次解説委員です。
森田) 冒頭に聞いていただいたのは平壌放送の日本語放送ですが、新型の中距離弾道ミサイル『北極星2』というのは潜水艦発射弾道ミサイル『北極星1』の射程を伸ばし、陸上配備型に改良したもので、2段式と見られ、射程については日本全土をおさめる2,000キロ以上と分析されています。昨日公表された映像によりますと、発射台付きの車両で運ばれてきたミサイルが垂直に立てられ、発射管から圧縮ガスで打ち上げられたあと、エンジンに点火するというコールドローンチ方式で発射される様子が映し出されました。また弾頭部のカメラが撮影したとする地球の映像も放映されました。北朝鮮が宇宙空間からの映像を公開したのは初めてです。
朝鮮中央通信によりますと金正恩朝鮮労働党委員長は『北極星2』は命中精度が高く、完全に成功した戦略兵器だとしまして、実戦配備を承認し量産化を支持しました。ただ実戦配備には時間がかかるという見方が多いのですが、自信を深める北朝鮮が日本海に向けていずれICBM、大陸間弾道ミサイルの発射実験を行うだろうと観測も出始めております。
一方韓国のムン・ジェイン(文在寅)政権は北朝鮮との対話を重視する立場ですが、10日に政権が発足してからすでに2回もミサイルが発射されまして、保守系の野党からは政府批判も出始めています。
こうした中、今日付けの韓国の新聞『中央日報』は文在寅大統領がローマ法王のフランシスコに対し、金正恩氏との南北首脳会談の仲介を要請する親書を特使に託したと伝えております。ただこれに対してアメリカは文在寅大統領が事前調整なしに対話に乗り出すというふうに受け止めますと反発する可能性が高いとされています。日本が事前に把握していないのは問題
高嶋) 北朝鮮のミサイルをどう解釈しておりますか？
富坂) 数年前からこういう日は予測されていないといけないのですが、日本がいま驚いているということはちょっと問題だと思います。いよいよきちんと話をするチャンネルを日本自身も持たないと危なくてしょうがないと。
高嶋) 昨日公開された映像は運搬車みたいなのでノロノロとやって来て、カキッと止まって。先端がポロンと落っこちて、そこから垂直に立って。ズドンと。打ち上げていくときの技術力がちゃんとしているなという感じで。よくマスコミが、今回もトランプ大統領が中東に行っているからそれを狙って撃ったとか。いたずらっ子が悪さをするような雰囲気で捉えていたものがあったものが、虚仮の一念を感じる。「何があってもICBM大陸間弾道弾は完成させる！」てね。不愉快だったのは宇宙からの画像が送られてきて「地球は綺麗だ」と。金正恩には言われたくないよね。
富坂) ご指摘のように一念というのはあって、ずいぶん前から「われわれは誰も攻撃されないハリネズミになってから経済発展をする」と言い続けておりますから。歴史を辿ると92年に韓国と中国が国交を樹立したときから、完全に彼らは東アジアで孤立ですよ。世界最大の超大国アメリカに潰されるという危機感の中で孤立したわけですから。日本は甘く見ていましたよね。
高嶋) 私の友達が言っていましたが、アメリカの本土に届くICBMができなければ、アメリカは強硬なことはしないという印象になっているけど。日本はとっくに射程圏内に入っていて撃ち落とすとか言っているけど、それも脆弱で誰も騒がないと。ソウルが誰も騒がないと言っているけど、日本だって騒いでないじゃないかと。
富坂) みんな金正恩体制がどこかの段階で倒れるとずっと信じてきましたからね。安全保障の失われた10年と呼んでいますけど、そろそろ深刻に考えて、あんな国はいつだって潰れると、潰れたら日本にとってはそれはどうぞという話だけど、そうじゃない可能性を一番考えて唱えなくてはいけないのが我々のやるべきこと。そういう言論が日本はリードしすぎましたね。
高嶋) 続・平和ボケみたいなね。
