5/16(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!④
アメリカ本土まで射程が伸びるのも時間の問題か
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター富坂總(ジャーナリスト・拓殖大学教授)
新型エンジンを利用すると射程は10,000kmを超える可能性も北朝鮮が一昨日発射した新型の中距離弾道ミサイルで、液体燃料を使った大出力エンジンの開発に成功したとみられることが分かりました。これは韓国の国防専門家らが分析したもので、アメリカ本土を標的とするICBM(大陸間弾道ミサイル)の開発が急進展する可能性があります。
高嶋)もうナメてる段階じゃなさそうなのですね。
森田)もう北朝鮮のミサイル発射実験は金日成主席時代に15回、金正日総書記時代は16回だったのが、今の金正恩体制ではわずか5年あまりで既に70回を超えています。
それで一昨日発射されたこの新型の中長距離弾道ミサイル「火星(ファソン)12」について日本政府は「通常の軌道で発射していたら射程はグアムを納める4,000km以上だ」とみています。
また韓国の国防専門家は「液体燃料を使った大出力エンジンの開発に成功したとみられる」としております。ただ発射台付きの車両から直接発射出来ずに一旦地上に降ろして発射した模様でして、実戦配備には時間が掛かるとも見ているようです。
ですが北朝鮮が保有するこれまでの液体燃料エンジンと比べると格段に出力が大きくて、これを複数束ねたり多段式のミサイルに使ったりすると射程が10,000kmを超える可能性もあるということです。
未だに思惑が見えてこない北朝鮮高嶋)とにかく上手くいったものについては世界に大々的にアピールするわけですけれども。本当に舐めてはいられないというような情勢のようですね。
富坂)そうですね。衛星の打ち上げなんかも軌道に乗せたりしていますのでね、技術はいろいろ持っているのではないかと思いますね。基本的にミサイルは出力が一番の技術ですからね。
高嶋)とにかく、もう人の顔色は一切伺わないと。アメリカが何を言おうと韓国がどうしようと日本が何だろうとロシアがどうだろうと、まずやっちゃったもん勝ちだみたいにどうも虚仮の一念みたいに思っているようですね。これどんどん近付いているのでしょう、ICBMが。
富坂)北朝鮮というのはひとつの交渉に入った中の交渉の条件闘争としてやっているのか、そうではないのかというところが見えにくいところですよね。
中国の思惑とかアメリカの思惑というのは大体見えやすい。多分戦争という方向には向かっていないとは思うのですけども。ただ北朝鮮だけはちょっと、本当に分からないです。高嶋)いろいろな人がいろいろな言い方をしますが、3代目のどうしようもない性格を言う人もいるし、「いやいや彼は木石ではないぞ。やっぱりどこが中心になっているのかを明らかに理解している」と。つまり「ターゲットはアメリカだけだ。アメリカ、お前のところに行くよ! このズドンが。そうなったら如何様にもなるんだ」と言う人もいます。どっちなのですかね。
富坂)憲法に「核は放棄しない」と書いちゃったのがこの代ですよね。それから違う次元に入っているのではないかなと見て良いと思いますけど。それが外交の冷静な選択の結果なのか、そうじゃないものなのかというのはちょっと極めにくいところがあります。
ただ権力者というのは基本的には自分の権力が一日でも長く続くように考えているに違いないと思うのですよね。「ただ核のボタンが押したい」とか、おもちゃを使うみたいな感じではいかないときもあるのですけど、そこのところでいうとこれまでの延長戦でやっている外交というのはかなり上手にやっているという風に見て良いと思いますね。高嶋)これはトランプ大統領の性格と重ね合わせるとどんな感じに見えますかね?
富坂)多分本当に一番大きな化学反応が起きそうな感じのことになっちゃったのですよね。それが起きはじめているので。中国は実はこれを逆に利用して一気に問題解決したいと思っているところがあると思いますよ。
高嶋)そうですか。何かねぇ、映像で観ている分には別に怖くも何ともないのですけど、変な国だなと思うだけでね。だけどいざ身に降り掛かって来ると大変なことになるのですけどもね。
富坂)怖いですね。