北朝鮮~非武装地帯で大規模な砲撃訓練!高嶋ひでたけのあさラジ!
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4/27(木)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②
対米の情勢が変わりつつある北朝鮮
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター:山本秀也(産経新聞論説委員)
非武装地帯付近での砲撃 韓国は射程範囲内高嶋)北朝鮮が、例のDMZ(非武装地帯)付近に、移動式の大砲を300門以上並べて、一斉に打ちました。その模様が映像で家庭に流れました。空がもう火炎で真っ赤で。音がまた凄くて。だから、よく北朝鮮が大げさに「何かあればソウルを火の海にする」と言いますけど、これは、なるなと。恐ろしい。
山本)その前にあれだけの大砲をあの密度で並べるのは、運用上かなり危険じゃないか? とも感じましたけどね。
高嶋)ロケットの打ち上げは見慣れています。それよりも、300門の大砲。あれはソウルまで40キロもない。
山本)近いところだと30キロくらいですね。当然射程内に入っています。それで、あのタイミングで長距離砲を打つということは「標的がどこかお分かりですよね?」という。
高嶋)それでなおかつ、ソウルの人たちはごくごく日常の生活。あまりビビっていません。なぜですか? 慣れているから?
山本)ある種の慣れというのはありますね。私が台湾にいた時もそうでしたが、旗から見るとかなり緊張状態でも「大丈夫」と皆さん言っていました。ただ、米朝の対立がいよいよ本気モードになってきたのもあり、ミサイル開発をめぐり北朝鮮の情勢が変わりつつある。ここが決定的に違いますね。軍事行動というのはもちろん経験から推測できるものではありませんが、以前申し上げたマッドマン・セオリーに基づくと、普通の人間では考えつかないことをやってしまうのがマッドマン・セオリーですから。やはり周辺国は、当事者意識をもって構えておかないと危険な状況ですね。
都合の良い部分しか見せていないことを見抜くべき高嶋)記者の人も相当取材に入っていたようですが、またやっていることは「こんなものを作った」とか「こういうことをやっているんだ」とか。
山本)ナマズの養殖に養豚場、美女いっぱいの温水プール。あれはやはり、ああいうのを見せられた時は、ああいう社会主義圏は、「向こうが見せてきた物は、見せたいから見せているんだ」と見抜かなければいけないと思うのです。それで残念だったのは、テレビの、温水プールのレポートを見て「これはヤラセだ!」と言ったレポーターはひとりもいなかった。こう言ってはあれですが、あそこに来ている人たちは、水着ですよね? つまり、体系が見れる。男性の方は多少肌がたるんでいる人がいた。女性は巨乳です。ということは、栄養状態が非常に良い人しか来ていない。
高嶋)そういうものしか見せない?
山本) 見せない。地方に行くときの車窓から見えた、食うや食わずのガリガリの農人。この人たちがあそこに行くことがあるか? 絶対にない。という所で、見せられたものはなにか、というところをきちんと見抜かなければいけないと思います。
高嶋)そういう生活の点では、このごろトンと伝えられなくなりましたね。いわゆる戦争になるかならないかばかりで。
山本)全体を見ると、経済状況がどうだとか……もちろん、みんな見るところは見ていますが、食料の生産が間に合っているかとか、輸入品に変化はあるかとか、そこまで見ないと情勢分析はできませんね。
高嶋)ですから、きっと戦争なんてやっている所の話では無いのでしょう。
山本)普通の頭だと戦争とかよりも先にやることが山ほどあるのですが、それをやっていたのではあの体制は持たない。
高嶋)米朝関係が一番の緊張状態みたいなことで。カール・ビンソンが近日中に日本海に入る。まだまだこういう状況である限りは、注意が必要ですね。