6/26(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ！』今日の聴きどころ！③
都民ファーストの会と公明党連合で過半数獲得か？
7:10～やじうまニュースネットワーク：コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)
有権者たちの期待は「医療・福祉」など、足下の生活にかかわる政策東京都議会議員選挙に関して、共同通信などが実施した世論調査で、小池知事が率いる「都民ファーストの会」と自民党が、都議会第１党をかけて伯仲した戦いを続けていることがわかりました。
各社世論調査を行っておりますが、この時間は「共同通信」や「産経新聞」などの9社が合同で行った調査をご紹介します。すでに投票先を決めている人の中で、「どこに投票するか」という質問に対し、都民ファーストの会が26.7%、自民党が25.9%と、この調査ではわずかに都民ファーストの会がリードしています。また、共産党が13.0%、公明党が12.3%、民進党が8.4%、無所属候補が1.8%で、東京・生活者ネットワークが1.6%です。日本維新の会と社民党は1.0%未満という結果になっています。ただし、「まだ投票先を決めていない」と答えた人が、57.2%に上っています。つまり、先ほどの各党の数字は、有権者の42.8%の中でパイを分け合っているということになりますので、今後はまだ分からない、ということになります。一方、新たな都議会議員に取り組んで欲しい政策としては、トップが「医療・福祉」30.6%。以下に、雇用・景気、都政改革、子育て、となっており、市場移転問題は7.2%という結果でした。週末の街頭演説では、市場移転問題を投票の決め手にする人は少なく、「都政改革や待機児童の問題」を上げる人が目立っていました。やはり足下の生活を見つめる人が多かったことが伺えます。しかし、だからといって、市場移転問題について関心がないわけではなく、小池知事が示した豊洲移転・築地再開発については、やはり「金銭面」を懸念として上げる方がいました。残された1週間で、各党で主張が違う移転問題がクローズアップされるかどうかが、今後注目、ということになります。ちなみに、各党の主張ですが、自民党は「豊洲への早期移転の実現」、都民ファーストの会は「豊洲移転・築地再開発」、公明党は「安全対策を実施した上での移転」、民進党は「有害物質を環境基準値内に収まるのが、移転の前提」と、条件付の移転賛成。そして、共産党は「移転反対、築地市場の再整備」と、このような主張が繰り広げられています。
今回の選挙を見極める為の2つのポイント高嶋）まだ、誰に投票するのか決めていない人が半分以上。圧倒的に多いわけですよね。ここで一つ、気になるのは、世論調査をやると、「小池百合子東京都知事を支持する」という人気が、高いとだいたい66%くらい。だけど、「都民ファーストに投票する」という人は26.7%です。このギャップは、どう説明しますか？
須田）やはり都議会議員というのは、生活に近い。密着しているのです。だから、そういった意味で言うと、「小池さんは支持するけれど、都議会議員として選ぶならこの人だよな」という、その辺のギャップが出ているのだと思います。
高嶋）これは、政党はそれぞれに非常にこういう数字に敏感に反応しますが、自民党としては、どうですか？ 今の段階ではちょっとやられているみたいですが。
須田）間違いなく国政の影響を受けて逆風ですが、私が選挙区を回ってみると、足腰がしっかりしている人。たとえば、個人の後援会組織がきちんと働いて選挙戦をやっている人は、やはり間違いなく、着実に当選してくるだろうな、と思います。かつて風頼みで当選してきた人が、ここにきて苦しんでいるのだろうな、という感じがします。ですから、今回の都議会議員選挙を見ていく上で、その結果を見極める上で、ポイントは2つ。1つは、「都議会第1党がどこになるのか？」です。自民党は都議会第1党になれるのか、あるいは都民ファーストに座を明け渡すのか。もう1点は、都民ファーストの会、公明党、東京・生活者ネットワーク……いわゆる知事の与党。これが、「合計して過半数以上を占めることができるのか？」この辺が勝敗のラインになってくる。ですから、自民党が都議会第1党の座を占めれば、とりあえずは痛み分け。そこを目指しているのではないかと思います。
共産党が「反自民」の受け皿に！高嶋）安倍総理が、告示の日、街頭の先頭には立ちませんでした。沖縄に行っていましたね。もちろん、あれも大事な追悼の会だったのですが。この辺は、何だか、「国政とは関係ない」と口では言いながら、かなり気にしている風があるのですが……
須田）そうですね。言ってみれば、安倍さんが街頭に立ってくると、やはり国政との連想ゲームが働いてしまいますから。「国政とは違うんだ」ということで、あえて安倍さんは出てこない戦略を採ったのだろうと思います。
それと、もう1点、ご指摘させていただきたいのは、共産党が健闘しているのですよ。13%です。共産党が獲得議席数を伸ばしているのではないかな、と。これはどうしてかというと、やはり国政を受けての、「反自民」の受け皿に共産党がなっているようなフシが強いのです。高嶋）共産党は、豊洲問題に関しては完全に移転反対でしたよね。そこも、何かカギになるのでしょうか……
