6/6(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!④
市場移転問題~プロジェクトチームが報告書に築地・豊洲の両案を併記
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター富坂總(ジャーナリスト・拓殖大学教授)
「市場問題プロジェクトチーム」が報告書を取りまとめる豊洲市場の移転問題を検証する東京都のプロジェクトチームは昨日、築地市場を再整備する案と豊洲市場に移転する案の両論を併記した報告書を取りまとめました。豊洲移転の問題点を強調し、築地と豊洲の双方を活用する案も提示するなど、築地市場を残すべきという見解を強く滲ませる内容です。
豊洲市場の移転問題を検証する東京都の「市場問題プロジェクトチーム」が昨日開かれて報告書を取りまとめました。その報告書は、築地市場については「仲卸業者が商品の質を見分ける「目利き」の魅力もあるし、銀座に近い好立地、こういったブランドの経済的価値が高いという風に指摘しています。
築地の再整備は営業しながら部分的な改修を繰り返す案、それから一旦別の場所に移転して改修する案の2つの案が提示されました。ただ実現性に異論を唱えた一部委員の意見を取り入れまして、工期は当初7年と言われていたのですが、短くて3年半、長いと15年掛かるとしまして、工費もおよそ800億円から1388億円と幅を持たせています。
一方豊洲については移転をすると年100億円を超える赤字が出るという風にしております。豊洲の場合には温度管理などが徹底していますので、維持費が築地のおよそ5倍掛かるという風にしています。
この他豊洲と築地両方を残す将来的な構想というのも出しておりまして、築地を新市場に整備して「食のテーマパーク」と位置付ける、一方豊洲の方はITで商品管理して保管する「物流センター」にして両方使おうと、こういう案も出しています。
小池知事はこの報告書、それから豊洲の土壌汚染対策を検証する専門家会議の報告書などを踏まえて判断するのですが、相変わらず「総合的に判断する」という風にしているだけです。
「都民ファーストの会」に自民党と闘える野党として期待か~世論調査で自民党と支持率並ぶ高嶋)何かかえって難しくなりましたね(笑)。「15年後」に至っては冗談じゃないですよね。
富坂)そうですね(笑)。もちろん使う方の意向というのをすごく大事にしなきゃいけないことはもちろんなのですけども、政治的な取引になってくると非常につまらないので、それはもう政治的に負けたとか勝ったとかそういうことではなく、合理的に判断してもらいたいなと思いますよね。
高嶋)これ小池さんとしても、旗上げ辛いですよね。
森田)そうですね。ただ朝日新聞の世論調査ですと、都議選の投票先を「都民ファーストの会」にするというのが27%と、自民党と並んだのですね。
高嶋)最初何か政党と小池さんとの別みたいな印象で一体化していなかったのですけど、やっぱり代表になったらガラッと変わっちゃった。
森田)自民党を離党しましたからね。
高嶋)そういうことですかね? これだけど豊洲は争点にならざるを得ませんよね、都民にとって。
富坂)都議選ですからかなり国政を反映した形になると思います。そういう意味で言うと今の日本の政治の最大の弱点は「選択肢が無い」ということです。きちんとした野党が無いということが有権者にとっての大きなストレスになっているので、そういうところの期待はある程度吸収できるのではないかなという気はしますよね。