5/24(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②
築地市場の“風物詩”たる仲卸の存在と東京都の関係
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター鈴木哲夫(政治ジャーナリスト)
都民ファーストの会が選挙公約を発表高嶋)昨日、都民ファーストの会が選挙公約を発表しました。
鈴木)これ注目でしたよね。
高嶋)その中で、築地市場移転問題に、どうなるのかなと思ったら、触れていない。「総合的に判断して知事の立場を尊重する」と、どういう意味ですか?
鈴木)この築地の問題というのは結論が、豊洲に予定通り移すか、もしくは白紙に戻すなりして、例えば築地でもう一回再整備するかといったような、どちらかという選択の状況になってきています。そういう中で小池さんは知事としてトップでどうするというのを決めれば良いのだけども、決めることが選挙にどういう風に影響するかというのを考えますよね。
高嶋)まだ考えている。
鈴木)そういう意味で、その小池知事が悩んでいるそれに対して都民ファーストの会は小池知事を支援していく会派ですから、知事の結論を待つのだということです。
築地市場の形態としての仲卸の存在高嶋)私この間「えっ」と思ったのですけども、公開ヒアリングで仲卸の人たちが声を荒げて列席しているメンバーを怒鳴り上げていたでしょ。あの人たちは豊洲には行きたくないのですか?
鈴木)これも長い歴史があるのですけどね。結局築地から豊洲に移していくときに、いろいろ今の市場の形態というか経済的に見た場合に「これで良いのか?」という議論も実は一緒にこの移転問題と同時に起きたわけです。仲卸ですから、大手の、例えば外食チェーンなどが直接卸売業者と取引をやっていく中にこの仲卸という存在が入るのは、果たして経済のひとつの構造としてどうなのだという議論もあった。
高嶋)こう言っちゃ悪いけども、ちょっと盲腸的なところもあるだろうと。「もう役目を果たしたんじゃない?」と
鈴木)そういうのも同時に起きたのですね。それは築地からするとそれはひとつの築地の形態であり、長く続いて来たある種の文化でもある。
高嶋)風物詩でしたね。
鈴木)そうですね。そういう意味ではやっぱりこれを守らずしてどうするのだという議論もあった。
高嶋)都側は、仲卸の人たちに辛く当たっているのですか?
鈴木)いろいろありましたけど、一概には言えないけども東京都としても「この仲卸というものは果たしてどうなんだ」という風に傾いた時期はあったのですね。これは取材していて。
高嶋)なるほど、ちょっと邪険にされた。
鈴木)そういう意味では仲卸の人たちからすると、豊洲に移ることによって鬱憤も溜まっているし自分たちの人生も懸かっている。そういう非常に大きな問題だと。だからそういう意味では思いもすごくあるということですよね。
小池知事は都議選までに移転先の決断をする可能性はあるのか?高嶋)だけどギリギリです、もう時間的に言っても。私も都民の1人なのですけど、投票の基準に豊洲のことは考えますからね。6月の都議会で小池さんは決断すると思いますか?
鈴木)可能性は100%とは言いませんが、小池さんが決断を都議選までにする可能性も僕はまだあると思うのですね。そうなれば都民ファーストの会はそこで公約に直前でガーンと追加していけば良いわけで。
高嶋)小池さんがちゃんと明らかな結論を出さないと、豊洲移転に賛成している都民は自民党に入れちゃいますよね。
鈴木)(自民党は)豊洲って言っていますからね。
高嶋)あれだけ強力に言っていますから。
鈴木)どっちに選んでも選挙ではリスクがあります。だけどそういうことを考えながらまだまだギリギリまで小池さんがスパンと言う可能性はあるということですね。
高嶋)勝負勘をどう働かせるかですね。
鈴木)まさにそうですね。