安倍総理・臨時国会で党改憲案提出を表明 高嶋ひでたけのあさラジ!
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6/26(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②
安倍総理憲法改正自民党案・秋の臨時国会終了前に提出する見通し
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)
臨時国会で党改憲案提出は、民進党を切り離して進めるということ神戸で行われた「正論」懇談会にて、安倍晋三内閣総理大臣は、党の改憲案を秋の臨時国会で衆参憲法審査会に提出する考えを表明しました。
安倍総理)自民党の、改正案の検討を急ぎます。来るべき臨時国会が終わる前に、衆参の憲法審査会に、自民党の案を提出したい。
高嶋)安倍さんが「臨時国会で、党の改憲案を出す、歴史的一歩を踏み出す」ということを、神戸の神戸ポートのホテルで開かれた懇話会で堂々と述べました。加計学園問題は、「獣医学部をこれから全国に広げる」ということを言いまして、「何なんだこれは」と、そっちの方に驚いたのですが。臨時国会で党の改憲案を出す、その意図は何ですか?
須田)これは、安倍さんが大きく梶を切ってきたな、と。どういう風に梶を切ってきたかというと、これまでは憲法改正問題というと、先ほど安倍さんも触れていたように、衆参両院の憲法審査会で議論をして、言ってみれば野党の協力も得た上で、改憲案を纏めていく、という手続きを踏んでいたはずです。ところが、その中で民進党が、それに対して話に乗ってこないということで、野党の中でも民進党を切り離して。言ってみれば、自民党、公明党、維新の多数で、憲法改正案を押し通していこうという、意欲の表れだと思います。
高嶋)意欲の表れ。「加計隠し」ということはないですか?
須田)いや、そういった意味で言うと、民進党が加計学園問題も含めて、絶対に与党の方には乗ってこない、ということで見切りをつけた、ということだと思います。
「獣医学部を全国に広げる」獣医師会にはもう遠慮しない!高嶋)嫌みったらしく「加計学園問題」のことを付け足しましたが、あれはすごい規制にドリルで穴をあけたのでしょう?
須田)岩盤規制ですね。
高嶋)その穴から通れたのは、何故かは知らないけど、加計学園だけだったわけでしょう? それで、ずっと言い訳も含めてやってきたものを、今度は「獣医学部を全国に広げる意向」という。これ、できないから岩盤規制だったわけでしょう?
須田)できないから「岩盤規制」であって、ただ、獣医師に関して言うと、自給が逼迫しているわけではなく、たくさんの獣医師を作ると、それだけ質の低下を招くので、だから規制をしていると。獣医師会の方から、「出来るなら1校だけに限定して欲しい」という要望があったそうです。
高嶋)「全国に広げる」というのは、ヤケで言っているのですか?
須田)いや、そういうことではなくて、獣医師会の方にも配慮してきたのに、それが手のひら返しになってしまった。だとしたら、本来だったら全国に作るべきという持論を恐らく、持っていたはずなのです。だとしたら、「そういう業界の方にはもう配慮しない」という反発だと、私は思います。
「保守の結集」という原点に戻す高嶋)、都議選の世論調査の結果とか、いろいろ出ていますよね。これでどうなるのでしょうか? 「憲法改正」という、来年の大テーマみたいなものが出てきて。それで、いま、ちょうど都議選がはじまっている最中なので余計なことは言えませんが、これに対しての思惑みたいなものはありますか?
須田)1部にはあるでしょうけれど、やはり現状では都議選は「いち地方議会」という意識しか、安倍さんにはないと思います。というよりも、その「正論」での懇話会、講演会で、非常に興味深いキーワードを言ったのですよ。「保守の結集」という言葉を使っている。ですから、今のところは、保守はいろいろな思惑でバラケているかもしれませんが、「憲法改正」の1点に関しては、結集が図れるはずなのだから、そこを強く打ち出して、「原点に戻ろうよ! やるべきことをやろうよ!」という意欲の表れだと思います。
高嶋)自民と公明というのは、都議会と国政で、何となく調子が狂っていますよね。捻れている。これはどうなるのでしょうか。
須田)そういった点で言うと、憲法改正案に関しても、公明党に関する、加憲を掲げてきた公明党に関する配慮をしているわけですので、公明党もついて行かざるを得ない状況だと思います。
高嶋)「保守の結集」というのは、そういう意味合いが強いと。