加計学園問題~萩生田官房副長官と安倍首相の深い関係とは?高嶋ひでたけのあさラジ!

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6/21(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②

安倍首相は説明責任を果たすべき
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)

萩生田光一内閣官房副長官

参院予算委員会で民進党の福山哲郎幹事長代理の加計学園問題についての質問に答弁する萩生田光一内閣官房副長官=20170616午後国会参院第1委員会室 写真提供:産経新聞社


とても深い萩生田官房副長官と安倍首相の関係

加計学園の獣医学部新設をめぐり、萩生田官房副長官は自らの関与をうかがわせる新たな文書に関して、文部科学省から「不確かな情報を混在させた個人メモであり、著しく正確性を書いたもの」とする説明と謝罪を受けたことを明らかにしました。

高嶋)昨日の、萩生田官房副長官の発言。「総理は2018年に学校を始める。開学の期限まで切っていた」と言うので、これは文部科学省の課長補佐が、萩生田さんの発言を全部バラしたというか、メモに書いた。それで、彼が知っているその状況についてもプラスして書いた、ということで。実はその前に、NHKがテレビでその情報をチラッと流し、昨日の朝、どういう経緯か、文部科学大臣の松野さんがそれを発表し、そのときは「こういうことがあった」で済んでいたものが、午後になって急にバタバタして、「萩生田さん、俺は言っていない」とか、政府の方も「それは嘘だ~」と、また火消しというか潰しにかかって。それで、この萩生田さんですが、どんな感じの方でしょうか?

鈴木)萩生田さんがどういう人か言うと、私が取材をして知っている限りでは、基本的には安部総理をずっと支えてきた。これは間違いない。

高嶋)加計学園でも、先生をしているのですよね。いまは「名誉」ですが。

鈴木)ええ。安倍さんのお友達と、よく言われますよね。「お友達」と言っても、いろいろなタイプの人がいるのですが、萩生田さんは、安倍さんが第一次政権で失脚して、「再起不能」とか、「政治家として終わり」とか言われていた時期に毎日安倍さんの元へ通い、支えてきた。だから、いちばん苦しいときに離れていく人は多いのですが、その中で萩生田さんは支えてきた。そういう意味では非常に繋がっている。だから、何が言いたいかというと、たとえば安倍さんが「やりたいけれどやれないことを、自分が代わりに発言する」とか。支援者に向けて安倍さんがどうしても総理大臣としてバランスの良い立場をとっている。でも、そうではない支援者に向けては、萩生田さんが別のところで会見等で発言をする。

高嶋)十分、このアシストはあり得る、ということですね。

鈴木)もちろん今回のことは否定していますが、立場としては総理ができないことをやっていくという、阿吽のパートナー関係であることは間違いないと思います。


官邸の慌てぶりが、発表体制から垣間見える

高嶋)分からないのは、松野大臣は普通に発表してしまったことです。

鈴木)そこが、先ほど高嶋さんが仰ったように、まず報道があり、それで、よくあることですが、本当は隠したいこととか、知らなかったことを、報道が先行されたので、急に慌ててバタバタと調べて発表する、ということがよくあります。ただ、NHKが報道した後に、これだけの話ですから、間違いなくその後文科省がどう調査して発表するのか、しっかり官邸と打ち合わせているはずなのです。それが翌朝、松野さんが会見して、その後に萩生田さんが否定して、というゴタゴタ。この辺が、どうもパイプが詰まっていたのか、慌てていたのか。逆に言うと、今回の問題に関しての官邸の慌てぶりとか、そういうのが垣間見えますね。

高嶋)いままでは知らぬ存ぜぬでずっと通してきたものが、きわめて具体的な内容として出てきてしまった。それも腹心の萩生田さんから出てきた。いかに否定しようと、この行間から、「何かあったみたいだな」というのがどうしても匂い立つわけですね。これについて総理はどうですか? この間約束した、「少しでも怪しいものが出てきたら、しっかり弁明します」と。やりますか?

鈴木)反省の言葉ではなく、ここでやるのは、しっかりした説明責任。それには、やはり何といっても、閉会中審査を開くことです。それで、証人喚問までは無理かもしれないけれど、文書についてキッチリ説明する。言葉ではなく、やはり実行でそれを見せないといけないですね。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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