加計学園問題~文部科学大臣再調査表明 高嶋ひでたけのあさラジ!

By -  公開:  更新:

6/12(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!④

「加計学園」問題再調査へ~国会会期もにらんだ与野党攻防続く
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)

「文科省天下り問題で最終報告書公表会見」会見する松野博一文部科学相=20170330午後東京霞が関 写真提供:産経新聞社

「文科省天下り問題で最終報告書公表会見」会見する松野博一文部科学相=20170330午後東京霞が関 写真提供:産経新聞社


下村幹事長代行「再調査は今週中に提出したい」

松野文部科学大臣)総理からは、徹底した調査を速やかに実施するよう指示がありました。こうした総理の指示の下、国民の声に真摯に向き合い、徹底した追加調査を行って参りたいと考えています。

学校法人加計学園の学部新設計画を巡る問題で、松野文部科学大臣は「総理の意向」などと記載された文書の存在について「再調査を行う」と表明しました。世論の反発などを受け方針転換した形ですが、疑惑の解明が進むかどうかは不透明です。

松野文部科学大臣の先ほどの記者会見。再調査となった背景について、「調査の必要がある、という国民の声が多く寄せられた」と、国民の反発があったことを認めています。これはいろいろ日程の状況もあるわけです。共謀罪の趣旨を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正案の採決とか、あるいは来月に控えた都議会議員選挙もあります。そういった中で自民党への悪影響を懸念したのは、間違いないと思います。週末には与野党の幹部から発言もあった、自民党の下村幹事長代行は、この再調査をまとめる時期については、「今週中には出してもらいたい」と週内の公表に期待を示しました。
一方、野党ですが、内閣不信任決議案のカードもちらつかせているようで、民進党の蓮舫代表は、「今の政権は国民の信任に値しない、というのが、野党4党の共通認識。適時適切に判断したい」と述べています。こうした中で、今月18日には国会の会期末を迎えるわけですが政府与党は10日前後の小幅の延長を実施する方針を固めたと、伝わってきています。

高嶋)例の共謀罪、テロ対策と組織犯罪防止法ですか? 「あれを何とか無理矢理仕上げて、加計学園問題にフタをしちゃえ!」みたいな、そういう風に聞こえたのですが、須田さんはいかがですか?

須田)ただ、それでは法案が成立しませんからね。だから小幅延長をやらざるを得ない。小幅延長をやると、この加計学園問題疑惑がどんどん国会で追求されて、さらなる支持率低下を招きかねない。だから、「どちらが得なのか」というところを考えたのだろうと思います。


「文書の存在」と「指示」は別問題 検証作業が必要になる

高嶋)この加計問題というのは、現実的にはどのくらいの影響を与えると思いますか?

須田)今後の展開次第だと思います。どうでしょうね。自民党、あるいは安部官邸にとっていちばん最悪なシナリオというのは、文書がありました。文書はあると思うのですが、その文書の存在が認められた時点で、次に「働きかけがあったのか、無かったのか?」、あったとすれば、これは最悪のケースでしょうね。だから次の展開が必要なのですよ。つまり、文章の存在があったからといって、指示があったかどうかとは別問題ですから。その検証作業というのをやっていかなければならない、次の展開としてはね。それがいったいどれくらいの時間がかかるのか、という問題もあると思います。

高嶋)国民が何となく思っている、「多分こうじゃないか?」みたいなものがあるわけですよね。それを菅官房長官はじめ、皆が真っ向から潰してきたわけですが、その辺は国民が納得できるようなセンというのは出てくると思いますか?

須田)どうでしょうね。納得できるセンというのは、おそらく「文書はありました、官邸からの働きかけもありました。ほらね」みたいな状況に、果たしてなるかどうか。ただ、前川前事務次官も直接働きかけを受けたわけではない。要するに、内閣府と文科省の間で獣医学部の開設を巡って議論をしていた。その中で文科省の役人が、内閣府の方から、そういう文言を受けた。ですから、文科省の役人も、官邸から直接働きかけを受けたわけではないのです。「意向があった」とされているだけですから。だからその辺はもの凄いブラックボックスになるのだろうと思います。

高嶋)基本中の基本は「お友達が」ということになるのでしょうけどね、それについて一言も「絶対に私はあんなことをしていない」だけで収まるのかどうか。それは根本的に思いますけどね。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

Page top