安倍政権に“反乱の狼煙”を上げた石破茂 高嶋ひでたけのあさラジ!
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6/14(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①
唯一、安倍総理にもの申す
6:29~ニュースやじうま総研ズバリ言わせて!:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)
安倍政権に声を上げる石破氏森友学園問題や加計学園問題で揺れる中、安倍政権に対して声を上げている石破茂氏。「安倍一強」と言われる自民党内で唯一、安倍政権に対して発言をしているが、党内では「孤立無援」になりつつあるという話も出て来ている。
高嶋)「安倍一強」と言われておりますけど、その中で石破茂さんについて最近の新聞では「石破氏 益々孤立無援」というような記事が出ましたが、これは少し可哀想ですよね。
鈴木)だから私はこういう記事を書きました。「狼煙を上げた」と。
高嶋)「石破茂が反乱の狼煙」と。
鈴木)今、安倍さんの支持率が明確に表していまが、加計問題を含めて「ちょっと安倍さん、何か変だね。違うんじゃないの?」という空気が出て来ています。そういうのがこれまでもいろいろあったのだけれども、なかなか自民党の中で安倍さんに対して「おかしい」と声を上げる空気が無かったのですよ。
高嶋)森友・加計、私も同感ですね。いくら便宜など図っていないと述べても、本来為政者は身近な人には冷たく当たるくらいの自制心が必要だと。
鈴木)そうですね。だからそういうところが欠けている。でも自民党の中で厳しく言う人間がなかなかいなかった。
だけど今回少し様変わりしてきたなと思うのは、加計問題とか森友問題だけではなくて、例えば憲法改正、それからこれはさらっとニュースになっています「骨太方針」。つまり安倍内閣のいわゆる政策、憲法改正、こういうものも複合的にやはり少し安倍さんは強引に行き始めている、もう全部重なっているのです。
そういう意味でやはり石破さんはもう“ポスト安倍”の最有力の1人と言われていますけども、かなり発言をし始めている。これは自民党の活気という意味でもすごく良いことだと僕は思います。
石破氏は来年の総裁選に向けて準備を進めている高嶋)だから“反乱の狼煙”、また逆に見れば皆が安倍さんに対してものが言えない、だからものを言う石破さんは孤立状態という。だけどこれがいつか活きて来るという日が来るかもしれない、そんなことをいろいろ考えながらやってらっしゃると思うのですけどね。
鈴木)来年の総裁選に出るつもりで、石破さんは最近本を出した。「地方創生」という、「日本の経済は地方から」ということなのだけども、これは「アベノミクス」の終焉、アベノミクスはもう終わるのだと、その次がこれなのだという政策の本なのですね。つまり、僕は田中角栄の日本列島改造ではありませんが、こうやって立て直していくのだという、これは一言でいうと「政権抗争」だと思うのです。
だからそういう意味では石破さんは来年の総裁選に向けて覚悟を決めて「よし、発言していくぞ」という腹を決めたところへこういう問題がどんどん来たから、ある意味ラッキーだと。高嶋)ためらわず言っている訳ですね。信じるところを。
鈴木)もう今はニュースで安倍政権に何かあると必ずマスコミが「党内の反対意見」ということで石破さんのところに行くじゃないですか。それが石破さんにもスポットライトが当たって来たということです。僕は発言していくのは良いことだと思います。
安倍総理は一連の問題について一度説明をすべき高嶋)そういう意味では「安倍一強」というものに対する世間全体の空気も、私も正直感じますが、安倍さんって少し、いわゆる自分の立場みたいなものに、「裏をかく」と言うと怒られると思いますが、何か平然としているところがありますね。
さっきも少し言ったのですけど、森友も加計も自分や親族が関係しているわけじゃないですか。そうしたら正面切って、説明する必要があると思うのですよね。法的に問題がある・なしということを除いても。その辺どうなのですかね?鈴木)謝罪と言うことでもなく法律違反でもない、だけど、ちょっと自分が脇が甘かったとか、不徳に致すところだったとか、そのくらいの言葉でも随分変わってくると僕は思います。