豊洲移転問題の結論は選挙後?高嶋ひでたけのあさラジ!
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6/12(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②
築地市場移転を巡る判断材料出そろう~小池知事の決断は?
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)
小池都知事は移転問題をまだ決めていない今月23日に、いよいよ東京都議会議員選挙が本格的に始まる。この選挙において、「築地市場豊洲移転問題」が大きなポイントになる。「都民ファーストの会」代表の小池都知事はどのような結論を出すのかが注目されています。
高嶋)迫ってきた、東京都議会議員選挙。例の、豊洲なのか築地かという問題。豊洲の土壌汚染対策を検討している専門家会議。その前には、市場問題プロジェクトチームという、これの会議の結論も出ました。何が良いか、というのはいろいろあるのですが、小池東京都知事が都議選前に決断するかどうか。その結論から、まずはどうですか?
須田)まだ、見極めている状況だと思います。材料は出そろったのですが、その結論を下すのが、都議選の前になるのか、それとも後にした方が良いのかを、ずっと見極めている。まだ決めていない状態だと思います。
高嶋)いままでの小池流のやり方だと、須田さんはどちらが濃厚だと思いますか?
須田)私は最終的には、小池流かどうかは別として、豊洲に移転せざるを得ないと思います。これで築地残留、もう1度作り直すとなると、そこにコストなどの大きな課題が出てきますから。要するに、土壌に関しての懸案は解決されていないのですから、この問題に直面してくる。とすると、豊洲移転というのを選ばざるを得ない状況ではないかと思います。
「専門家会議が出した負担」と「プロジェクトチームが出した負担」を見極める高嶋)豊洲移転の場合、人によっては、選挙前にそれを言ってしまうと、自民党が「だから俺たち言っていただろう! 何で早くしなかった!」と言われるので、選挙が済んでからヒッソリと言う。そんなことを言っている人もいますが、この辺はどうですか?
須田)専門家会議というのは、言ってみれば「豊洲の安全対策を後どれくらいやればいいのか」というところを決めたところなのです。「どっちが良いか」を議論している会議ではないのです。それによると、あと数十億円で安全対策を講じられるということですので、常識的に考えて豊洲を選ぶと思います。しかも、そこを選んだとしても「専門家がそう言っている」と言うところになってくるのだろうと思います。
高嶋)その辺で、もしそういう風な決断をする傾向があるとしたら、小池さん、「しまった」と思っているところはないですか? もっと早く言えたじゃないですか。
須田)やはりそういったスペシャリストたちの結論を待たないことには、政治的思惑だけで決断できない、そういうスタンスを持っていたのでしょう。もう1つは、先週申し上げたとおり、ある種の思惑の違いですよ。今回の件に関して言うと、「ここまで議論がぐちゃぐちゃになってしまったのは誰の責任なのか?」と。その責任の所在を明確にして、おもむろに小池さんが最終的な決断を出す、という状況イメージをしていたのですが、結果的にその辺の責任の所在も曖昧になってしまいましたよね。
高嶋)何度も仰っていた、「自分が始めたプロジェクトチーム、その結論をちゃんと聞いてから」と言っていました。プロジェクトチームは、どちらかと言えば築地に残留するというか、「ツインタワーのビルを建てて、1度豊洲に移って、築地を直してから入る」とか。いろいろ書いていましたが、築地の方に情が移っていると言います。その辺はどうですか? 小池さん、見切るということですか?
須田)その部分の負担と、専門家会議が出してきた負担の部分を、どう見極めるか、というところだと思いますけどね。
高嶋)相当、悩ましいですね。
須田)悩ましいですね。どちらを選択した方が自分にとって、あるいは都民ファーストにとってプラスなのか、ということを見極めていくのだろうと思います。
高嶋)新聞によっては「16日に決断」とか、「23日の告示前」とか、「当日」とか、いろいろ言われていまして。これは、決めないで選挙戦にはいると、自民党がキャンペーンをやった「決められない知事」という、そういうことになる。
須田)ただし、ここに来て、都民ファーストの会の支持率が上昇傾向に乗っているようなのです。そうすると、そういった批判も押し切れるという、これまた計算も働きますからね。どちらにしろ、選挙前には決めないと思います。そして結論は豊洲移転になると思います。