5/31(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②
都議選に向け、無党派層をどこまで取り込めるか
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)
小池百合子、都民ファーストの会の代表に就く小池百合子東京都知事が地域政党「都民ファーストの会」の代表に就くことを30日、明らかにしました。このことが意味することは何なのでしょうか?
鈴木) 一言でいうと都議選に向けてです。
高嶋) もうあとひと月です。
鈴木) 今の情勢、いろいろなことを総合的に判断して自らが代表に就くという選択をしたのだと思います。
高嶋) この間自民党が世論調査に基づく予測の議席というのを出して、自民党が49で、都民ファーストが42だったという数字を出しました。これが影響したのですか? ファーストが負けていますよね。
ここから無党派層をどう積むかが決め手になる鈴木) これが決定打というわけではなく、自民党の世論調査は小池さんと戦う姿勢に変わった3月くらいからをやっている。最初はやっぱり厳しかった。ところがだんだん良くなってきて、ゴールデンウィーク前にはほぼ都民ファーストと並んで、ゴールデンウィーク明けには実はリードしました。右肩上がりです。今回だけというよりは2、3ヶ月からの自民党の反転攻勢みたいなものを小池さん始め、都民ファーストの幹部は十分に感じていたのだと思います。ただこの世論調査はいろいろな見方があります。これをやった自民党の幹部自身が話してくれたのは、決してこれが最終結果だと思ってはいけない。自民党が伸びて来たのは基礎票、組織票、固定票。自民党の支持の人たちをしっかり固めていったからここまで来たけれど、問題はここから先の伸びしろ。ここから積める票というのは無党派になるじゃないですか。
高嶋) 圧倒的に多いですからね。
鈴木) どれだけ自民党がアピールしてこの無党派層を持って来れるのか。片や小池さんは無党派には強い。何をやるか分からないところがね。となると小池さん側としては伸びしろを取っていくためには、小池さん自身が選挙と一体化して、ある意味都民ファーストというよりも小池新党みたいなイメージで、どんどん先頭に立って積み上げる必要がある。
高嶋) 小池新党。その意味も分かりますよね。
小池百合子、ウルトラCで大逆転を狙う?
高嶋) 鈴木さんが週刊誌にお書きになっている『決められない知事』と言われた小池さん。最近はそればかりです。ところが「私ほど決めて来た知事いないんじゃないですか?(にっこり)」とありましたよね。それで実はウルトラCが有りえるのだということなのですが。鈴木) これは自民党の国会議員で選挙に強くかなりよく知っている方や、小池さんの周辺で出ている声はこの『決められない知事』というのをぎりぎり選挙に近いところで覆すのではないかと。つまり例の豊洲問題、ここに何かしらの結論、築地にそのままとか。思い切った何かを事をギリギリでやってくるのではないかと言う人たちがいます。可能性としては50%もなく、数%かもしれないけど。
高嶋) 相手は小池百合子ですからね。
鈴木) さらに違うウルトラCを仕掛けてくる可能性があると言う人たちもいます。選挙に近づくほど後出しで、小池さんが何かするのではないかと自民党は思っているところがあります。