6/2(金)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!④
「都民ファーストの会」総決起大会開催!
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター宮家邦彦(キャノングローバル戦略研究所主幹・外交評論家)
小池都知事が自民党に離党届を提出
東京都の小池知事は昨日党籍が残っていた自民党に離党届を提出し、自身が率いる地域政党「都民ファーストの会」の代表に就任しました。その上で小池知事は昨日開いた都民ファーストの会の総決起大会で「古い議会を新しい議会に変え、東京の真の改革を進めていこう」と呼び掛けました。
高嶋)よもや小池さんも“決められない知事”なんてね、冗談であったにしても言われるとは、夢にも思わなかったでしょうね。自民党を辞めました。
森田)小池知事、7月2日の都議選投票日まで1ヶ月という風に迫った中で自民党と決別して対立構図を鮮明にした形です。
小池さんとしては都民ファーストの会の特別顧問に留まっていたのですけど、この代表に就くことを決断した背景には知事自身の高い人気の一方で、都民ファーストの会の指示に繋がっていない、このことへの危機感があると見られています。
共同通信の世論調査では小池知事を支持すると答えた人は63%なのですが、都議選の投票先は自民党が17%に対し都民ファーストの会は11%と後れを取っています。その要因が「知名度不足」を挙げる関係者が多く、これで小池さんが今後さらに全面に立って街頭演説などで積極的に支持を訴えてくれることに期待する声が高まっております。
昨日都民ファーストの会の総決起大会が開かれまして、小池知事は次のように挨拶しました。小池知事)東京大改革を真に前に進めていく為には、一度はもう崖から飛び降りた私でございますけれども、もう一度皆様方の前でその決意を示す。自民党にはっきりと離党届を出した、そして都民ファーストの会の代表に務めていきたい。
森田)これまで都民ファーストの会は48人の候補者を公認しているのですが、候補者の中からはこの代表就任によって選挙協力を結んだ公明党、それから連合東京などとの連携強化を期待する声も上がっています。
一方自民党の方は豊洲市場移転問題などで“決められない知事”と印象付ける戦略でして、攻勢を強めております。ある自民党の幹部は「小池旋風は頭打ちだ。離党も何とかして注目を集めようと必死になっている表れだ」と、このように分析しているのですね。
世論調査では自民党に後れを取っている都民ファーストの会高嶋)あの小池さんもまさかそんなことを言われるとは夢にも思っていなかったと思うのですけど、何か結構優柔不断じゃないかというようなことを言う人も増えてきました。
それで最近の、今日の日経新聞にも出ていますけども、数々の世論調査、日経・読売・共同と、5月1日から29日まで。これ全部やはり上に自民党がいるのですね。ということは当て事と越中褌は向こうから外れるじゃないですけど、小池さんとしてはちょっと見込み違いですか?宮家)うーん、何かねえ。パフォーマンスをやりすぎて息切れしてきたって気がしないでもないのですよね。僕の今の最初の印象は「あれ、まだ自民党員だったんですか? だって都民ファーストの会を立ち上げたんでしょう。それで自民党と二足の草鞋? そんなん無理でしょう」と。
高嶋)こういう風に遅らせて遅らせて、段取りを取っていくというのは、これは小池方式なのですか? だって自民党離党だってギリのギリじゃないですか。
宮家)そうそう。しかもじゃあ都民ファーストの会の数字がもう少し上だったら辞めなかったのですかと。何なのそれって。
高嶋)分かりませんけども(笑)。
宮家)私はちょっと判断ミスがあったような気がするなあ。だけどまあしょうがない、こういうポピュリズムで勢いで劇場型の政治をやるパフォーマンスの人だから、ちょっと間違えるとやはり脆いのではないですかね。
都民ファーストの会と自民党 最大の争点は豊洲移転問題?高嶋)公約はほぼ横並び、豊洲が最大の争点にと。自民党はもう豊洲への早期移転を言い、都民ファーストの会は知事の判断を尊重するという、こういうことなのですけども。
宮家)どっちに行っても困りますよね。だってこれで豊洲にしちゃったら今まで何だったのと、じゃあ100億円以上のお金をどうするの、誰払うのという話ですよね。まあ都が払うのだけど。かと言ってじゃあこのまま何もね。「え? 築地のまま!?」って。どっちに転んでも上手くいかなくなっちゃうっていう、苦しいのではないですか?
高嶋)あのPT(市場問題プロジェクトチーム)が築地をやり直すみたいなことも言っているしね。
森田)そうですね、再開発と言っていますね。
高嶋)あれが出ないと結論を出さないという話もあったし、どうなるのだろうと。まあいろいろ具体的に、豊洲だと交通アクセスがひどいとか言う人も増えてきましたけども、まだどっちかっていうのが宙ぶらりんになっているような印象なのですね。
宮家)もうそんなんじゃ駄目よ。
高嶋)都民はどう判断するか。