音楽にまつわる雑学を楽しむコラム【ザツオン】
先日、コチラで御紹介させていただいた公開イベントが6/24(土)に実施されました!
リスナーの皆さんをお招きしての『ニッポン放送imagine studio 2017 MEET THE BEATLES Pepper’s 50年祭』です!
とても楽しいひとときでした!そんなわけで、今回第23弾の『雑学と音楽 ザツオン』は番外編のイベント御報告です!
土曜の午後というユッタリとした時間の中で、お集まりいただきましたのはリスナー150名の皆さん!超満席です!
進行役の上柳昌彦アナウンサーがゲストの宇崎竜童さん萩原健太さんをステージにお迎えしました!
上柳さんは宇崎さんから頂戴したという素敵なジャケットです(ステージ衣装だったそうですよ)。
ゲストのおふたりは前回の『ニッポン放送imagine studio 2016 MEET THE BEATLES LIVE』でも来ていただきまして、1966年の日本武道館公演について色々とお話し下さいました。ですので!名コンビぶりに益々磨きがかかりました!
今年2017年はザ・ビートルズの歴史的名盤『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』が発表されて50年!
そして5月26日には『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド 50周年記念エディション』が世界同時発売されました!
最新マスタリングが施され未発表テイクが追加されて最も豪華なセットは、CDやブルーレイやDVDが合計6枚組の完全生産限定盤。
その記念エディションをニッポン放送imagine studioの素晴らしい音響設備での爆音で聴くお祭りがスタートです!
We Hope You Enjoy The Show!!
武道館コンサートを体験した宇崎さんは当時21歳!ニューアルバム『サージェント…』の購入はリアル体験とのこと!それでも大音量サウンドで改めて聴くと、宇崎さんから“ミュージシャン立場での解説”が次々と出てきて、会場皆さん目から鱗ポロポロですw!
萩原さんからは当時のビートルズ面々とプロデューサー/ジョージ・マーティンとのレコーディング秘話、そして今回の50周年記念エディションでのジャイルズ・マーティンのリマスタリング秘話など、音楽評論家ならではの詳しい解説が!
“ニューステレオミックスでリンゴのドラムの太さと上手さがわかりますよ”と!試聴する曲の前後に“どこが変わり、どこを聴くべし”とのアドバイスでもって、全員が“耳タンボ”状態ですw!
そして、曲が終わるごとに拍手が巻き起こりました!「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」と続けて聴き、「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」は萩原さんの推薦で“ジョンの歌い直しがあり、レコーディング作業が垣間見える”という未発表バージョンの「Take5」を聴きました。
その3拍子と8ビートの変わりように“ジョンのボーカル技は役者的だね!”と驚く宇崎さんです!
「シーズ・リーヴィング・ホーム」のニューステレオミックスは“オリジナルのモノミックスにならってリマスターしたので、これまでのステレオ盤よりもテープスピードが速い”と萩原さん秘話!当時のアナログレコーディングでは良くあった作業とのことで“ピッチを上げるとハーモニーが際立つんだよ”と宇崎さん!おふたりのエピソードが重なり合っての相乗効果トークが全開でっす!
そして!当然、あのジャケットデザインにも話が及びましたよ!
“写真使われた人の許諾は大丈夫だったのかな?”
“お金を払った人もいたし、完成したアルバムにメンバーがサインしてOKもらった人もいたらしいですね”
宇崎さんのダウン・タウン・ブキウギ・バンドのアルバム『G.S』(1976年)は、スパイダース等のグループサウンズ名曲をカバーしたアルバムですが、制作前は『サージェント…』のような絵柄でグループサウンズ皆さんが登場するジャケットにしたかったそうです!
“許諾と予算がアレで出来なかったんだよねぇ”
おおおおお、そんなシークレットなことが!
完全限定生産BOXの日本盤のみに『サージェント…』のジャケット写真を、切って組み立てて楽しむペーパージオラマが付録されています。
参加の皆さんの中で完全限定生産BOXを購入された方が結構いらっしゃいましたが…
“あれ、組み立てましたか?”の質問に手を挙げた方はゼロ!
やはり、もったいないからでしょうか?萩原さんの“もうワンセット買いましょう!”に笑い声も。
インド音楽に大きな影響を受けた「ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー」を聴いて、宇崎さんは御自身のインド旅行の想い出をお話し下さいました!
ジョージのインド楽器師匠と言えるラビ・シャンカールの自宅を、宇崎さんも訪問されたことがあるそうです。
ラビ氏とジョージの写真が飾られていたとか、リビングには色とりどりの砂と花で“曼荼羅”が描かれていたとか!メチャメチャ貴重ネタですね!
クラリネットの音がすごくクリアになった「ホエン・アイム・シックスティー・フォー」、会場の皆さんからのリクエストにもお応えいたしましたのは「ゲッティング・ベター」「ビーイグ・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト」!リクエストして下さった方の曲紹介で大爆音スタートでしたね!
途中、機材トラブルもあったりしたのですが、“最後のポールのシャウトが聴きもの”という「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(リプライズ)」「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」まで、アルバム全13曲から10曲を大爆音いたしました!
宇崎さんが“また、明日から曲を書きたくなった!”と大きな刺激を受けていらっしゃったのが印象的でした。50年を超えても変わることなく、ますます素敵になるビートルズの名作アルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』の魔法を心から楽しんだ“Pepper’s 50年祭”でした!
ニッポン放送のimagine studioはジョン・レノンの名曲「imagine」をモチーフにした世界で唯一のスタジオです。
愛と平和を訴えたジョンがオノ・ヨーコさんと共に設立した、奨学金の運営、国際文化・教育の交流、環境保護などを行っている団体の“ジョン・レノン スピリットファンデーション”に協力するイベントを毎年行っています。
この日もアジア・アフリカの恵まれない子供たちに学校をプレゼントする“ジョン・レノン基金”への温かい御協力を、参加した方々から頂戴いたしました。
ありがとうございました。
さて!来年はどんな『MEET THE BEATLES』のイベントになるのでしょうか?どうぞ、お楽しみに!
神部恒彦(a.k.a 北大路おさんどん)
1960年北海道生まれ。
1981年「オールナイトニッポン」のADとして放送業界で活動開始。
音楽やドキュメンタリーを中心としたテレビ・ラジオの構成/選曲を担当する。
1992年いったん全ての仕事を終了してシベリア鉄道で渡欧。
1年間に渡りフランス/スペインを拠点に欧州各国の景勝地や美術館を見て回る。
さらに渡米、自動車でアメリカ大陸を横断しながら様々な音楽聖地を巡って帰国。
幅広い音楽/雑学知識と好奇心でジャンルを問わない番組/イベント構成を手がける。
趣味:大相撲/F-1観戦、全国各地の居酒屋訪問と見知らぬ人々との会話。