また、勲章が増えました。昨年のリオデジャネイロオリンピック・レスリング女子で大会4連覇がギネス世界記録に認定。昨日27日、都内で認定書が手渡されました。それも、2つ。ひとつはオリンピック女子個人種目で4大会連続優勝。もうひとつは、レスリング女子最多となる金メダル4個。昨年、国民栄誉賞も受賞しています。
実感はない、としながらも、
ギネスはすごい人しか取れないことを知っていた。不思議な気持ち。
と話しています。当然のように、去就が注目されるのは、2020年東京オリンピック。5連覇がかかります。しかし、これまでと同じように明言はなし。
まだ、決めていない。選手としてか、コーチとしてか…。しっかりと、答えを出した上で迎えたい。もうちょっと待ってください。
との答えにとどめました。
東京では、男女各6階級の新たな区分を検討しています。今夏の世界レスリング連合の総会で決定し、2018年から適用される。伊調の58キロ級は、なくなり、60キロ級へ。このクラスの前後は54キロと66キロに変更されることが濃厚だ。リオでは、3連覇した63キロ級よりも5キロ軽い階級で挑戦。4連覇を果たしたものの、
金メダルに免じて、30点。内容はダメダメでした。出直して来い、そういう感じです。
と、これまで以上に厳しい評価だった。
58キロ級は、身体能力でいえば世界一の選手が集う階級。決勝では先行したものの、逆転され、第2ピリオドの残り4秒から劇的な勝利でした。常に、
偶然で勝つのは、イヤです。
と言い、
試合を説明できるレスリングを貫いてきた。理に適う、内容でなければダメ。
と独自の美学を持っています。
そうした考えから、東京で5連覇を、などと軽く口にはしない。吉田沙保里も同様に、名言を避け続けているものの、伊調と対照的で、タレント活動を活発に行っており、このまま引退が濃厚と噂されています。
伊調は、何かと吉田と対比されますが、
同等に評価されるなんて、おこがましい。沙保里さんがいなかったら、レスリングはここまで注目されなかったと思う。負担をかけてしまい、申し訳ありません。
と語っている。トレーニングを行うのは、もっぱら男子が相手。それも警視庁の猛者です。いわゆる、出げいこで負けないための鍛錬を積んできました。昨年1月まで、約13年で189連勝を重ねている。
このままやめてしまうのはもったいない。2020年、マットの上での伊調をぜひとも、見てみたいものです。
6月28日(水) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」