男子プロバスケットボールリーグ・Bリーグ。
2年目となる2017-18シーズンの開幕戦のカード発表記者会見が行われ、注目カードの選手6人も参加。
B2から西宮と島根が昇格し、18チームで行われる2年目のリーグ戦の開幕日は9月29日(金)と発表されました。
開幕日・開幕対戦カードの詳細はBリーグのホームページをご覧ください。
前回は栃木×三河という昨季のチャンピオンシップセミファイナルの再戦となるカードをご紹介しましたが、もう一つの注目カードといえば
9月29日(金)琉球ゴールデンキングス × サンロッカーズ渋谷
(会場:沖縄市体育館)
琉球ゴールデンキングスは旧bjリーグの王者として迎えた昨季、リーグの歴史的な開幕戦(アルバルク東京)を戦いました。リーグ屈指の熱心なファンの後押しを受けてレギュラーシーズンを戦い抜き、チャンピオンシップに進出。
今シーズンは6月29日現在、新しいヘッドコーチに日本代表アシスタントコーチだった佐々宜央氏を迎え、栃木ブレックスから須田侑太郎選手、アルバルク東京から二ノ宮康平選手、名古屋ダイヤモンドドルフィンズの石崎巧選手の加入を次々に発表。
さらにサンロッカーズ渋谷からは日本代表のアイラ・ブラウン選手も獲得するなど大型補強に乗り出しています。
記者会見に出席した琉球・岸本 隆一選手(#14 PG/SG)は開幕戦について
「間違いなく注目の一戦になると思います。ホームで開幕を迎えられるのはありがたいですし、今年も応援しようと思ってもらえるように良い試合をして、『今年のキングスは違うぞ』という印象をつけられるようにしっかり戦いたい。」
と意気込みを口にしました。
またチームを代表して開幕戦の価値・意味合いを尋ねると
「意味合いとしては1/60(試合)以上だと思っています。選手も入れ替わり、ヘッドコーチも変わるので、どういうチームだろうと思われている中で(周りに)インパクトを与えられれば、良いシーズンになると思うので大事な試合になります。」
とその重要さを感じていました。
一方、サンロッカーズ渋谷も、昨季途中から加入したNBAプレーヤーのロバート・サクレが残留。またシーホース三河から長谷川智也選手が加入し、まだ補強のまっただ中。
新しいヘッドコーチも就任することから、新生サンロッカーズが見られそうです。
チームを代表して会見に出席したベンドラメ礼生選手(#9 PG 昨季新人王)は
「琉球のブースターは熱い声援で独特な雰囲気があります。申し訳ないですけどブースターが静かになる時間帯が増えるかもしれません。あの独特の雰囲気を渋谷が壊していけるようにしたい。」
と挑発すれば、琉球の岸本選手も
「絶対に静かにはさせない」
と応戦。
「選手が入れ替わった琉球戦に勝つことで、今年の渋谷がどれだけできるか証明できると思うので大事だと思っています。」
と付け加えます。
そして渋谷にとっては昨季まで在籍していた日本代表のアイラ・ブラウンが琉球に移籍し、まさに昨日の友は今日の仇。因縁の対決にもなることについては
「昨季まで一緒にプレーしていたアイラと初戦で戦えるとは思っていなかったので、すごい楽しみだなという気持ちがあります。このあと沖縄に行くので色々対策を本人に聞こうかなとおもいます。」
と笑いを誘いつつ、ベンドラメ選手の目は笑っていませんでした。
また昨季は新人王を獲得したベンドラメ選手は個人的な目標に
「今年はMVPを狙ってMVP級のプレーを開幕から続けていきたい。」
と堂々のMVP宣言。
昨季は圧倒的な得点力で川崎のファジーカス選手が獲得しましたが、MVPを取るために必要なことを尋ねると
「外国人選手に勝たないといけないと思います。抑えるくらいの活躍をガード(ポジション)がするということですよね。具体的な目標は出来ていないですけど、それくらいの気持ちがないと勝てないと思います。Bリーグを引っ張る選手にもなれないと思いますのでMVP目指すくらいの気持ちを持ってシーズンに臨みたいと思います。」
と話していました。
さらに来季は強豪ひしめく東地区(北海道・栃木・千葉・A東京・渋谷・川崎)に移動して戦うことについても
「注目度がすごく高まっていると思います。若手として厳しい中で揉まれて、手っ取り早く上手くなれるなら、東地区で良かったとすごく思います。」
とむしろ歓迎ムードでした。
かつて「Bリーグレポート」でもシーズン中盤にもかかわらず新人王宣言をして、見事有言実行となったベンドラメ選手。強豪相手に戦うことで我々の想像を超えた成長を見せた時、MVPを獲得しても何ら不思議ではありません。
2年目となるBリーグ2017-18シーズン開幕まであと3か月を切りました。
オフシーズンで各チームにもまだまだ動きがありそうです。
開幕までストーブリーグも含めて要注目です!
(清水久嗣)