7/12(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ！』今日の聴きどころ！②
小池都知事は特別顧問
7:03～ひでたけのニュースガツンと言わせて！：コメンテーター鈴木哲夫（ジャーナリスト）
【東京都議選2017】会見を行う都民ファーストの会の野田数幹事長＝2日午後、東京都新宿区 写真提供：産経新聞社
都民ファーストの会の役員が決定
都民ファーストの会の役員が決定。代表の野田数氏とはどんな人物なのか、今回の都議選での戦略等についてジャーナリストの鈴木哲夫氏に解説していただきます。
高嶋）事実上小池百合子さんが率いる地域政党の都民ファーストの会ですが、ようやく役員が決まりました。私はよく分からないのですが、ひとつ基本的なことをお訊きすると、今小池さんは特別顧問であると。「特別顧問」というのは何ですか？
鈴木）要は組織の普通の顧問です。
高嶋）表向きは力が無いポジションのように見えて、裏の方ではアドバイスを送ったり指示をしたりと、そういう風に考えて良いですか？
鈴木）そうですね。方向を含めていろいろと相談をしていく人という感じです。
高嶋）それで代表が野田数さん。野田さんとはどんな人ですか？
鈴木）野田さんはもちろん都議の経験もあるし小池さんとは随分と長く付き合いがあるのですよね。ある意味ではいわゆる政治の裏のいろんな手を使ったり、例えば人事だとか、今回の選挙などで候補を決めたりどの候補をどこにあてるかを決めたり。
変な話だけど、よその政党から一本釣りをして来るとか、その為にどういう条件を出すとか、そういうところがかなり長けている。だから小池さんはそこで全幅の信頼を置いて野田さんに任せているという感じです。
どちらかというと表の代表でもありますけども、そういう裏方も割と得意としている人ということです。
野田数氏の都議選での裏側とは？高嶋）今回の選挙ではその野田さんの力量というのはハマったのですね？
鈴木）例えば公明党と小池さんが組みましたよね。これは公明党の方ももちろん寄って行ったところもあるのだけれども、その辺の公明党との政策協議とか、あとは自民党や民進党からいっぱい離党させて推薦をさせて当選させてというような。
この辺はやはり新人ばかりだと選挙はゼロからというのは勝ちにくい。だけど既に議員をやっている人はそれなりに講演会もあったりノウハウがあったりするわけですよね。そういう人を離党させて上手く連れて来るとか、そういうところで力を発揮した、知恵を使ったという感じですかね。高嶋）野田さんってまだ若いのでしょう？
鈴木）そうですね。よく言われているのは野田さん自身も今回の都議選に出るのではないかとか。例えば都民ファーストの会は実は国政に進出していく、これはもう間違い無いですから、そういう中で野田さん自身も議員活動をやったらどうかという話も時々出るのです。ご本人はまだ「いやいや僕は――」と言っていますけどね。
高嶋）東京都知事の特別秘書、あれは何なのですか？
鈴木）特別秘書というのは、正式な都の職員ではないのですが、これまでの知事も自分の特別秘書として持って来ているということです。
都民ファーストの会の役員を決めたのも野田氏高嶋）名前は出しませんが、今度の都民ファーストの会の幹事長・政調会長・総務会長というのは誰がどんな基準で選んだのですか？
鈴木）基本的には野田さんだと思います。それを小池さんが「良いんじゃないの？」ということで追認したという感じだと思います。今回のポイントというのはそういう“元議員で自民党を離党した人”とか“民進党を離党した人”とか、そういう人たちをポジションに就けている。
高嶋）よく言えば政治経験のある人と。
鈴木）知恵を使っているかなという感じです。ただこれは内部でどうかというと、内部では小池さんを信じて全てを投げ打ってここに参加してきた人たちもいるので、その辺の組織の輪が上手く保てるかというのはこれからでしょうね。
