7/19(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ！』今日の聴きどころ！①
一方では大宏池会構想で100人以上の派閥を目指す
6:32～ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!：コメンテーター鈴木哲夫（ジャーナリスト）
閣議を終え会見する麻生太郎副総理兼財務相＝2017年7月11日午前、首相官邸 写真提供：産経新聞社
安倍政権を支え続けた麻生太郎氏 非常に義理堅い政治家
副総理兼財務大臣として第2次安倍内閣を支えてきた麻生太郎氏。総理大臣の経験もある麻生氏は自身が総理であった政権交代直前に安倍総理と菅官房長官にアドバイスを貰っていました。義理堅い政治家・麻生太郎についてジャーナリストの鈴木哲夫氏に詳しくお話していただきます。
高嶋）非常に生々しい週刊誌の見出しで「新キングメーカーは麻生太郎か」とお書きになった鈴木さん、政治家って本当に少し混乱状況が起きると皆えらく張り切りますね。そういう血が騒ぐのですね（笑）。
鈴木）騒ぐのでしょうね。
でも麻生さんの場合はこれまでずっと安倍第2次政権を支えてきた方ですから。キングメーカーというのは華々しいですが、麻生さんは虎視眈々というよりは義理堅い人で、ご自身が総理をやっていた2009年に民主党に責められてどうしようもない状況になってきたでしょう。高嶋）政権が奪われた自民党の最後の総理ですからね。
鈴木）そのときに毎日のように麻生さんのところに通って励ました政治家が2人いるのです。1人は安倍晋三。もう1人は菅義偉。この2人は麻生さんを最後まで「諦めちゃだめだ。解散はいつやった方が良い」とか「内閣改造で乗り切った方が良い」とか言って支えたのです。
麻生さんはそういうのはものすごく義理人情の厚い人だから、今度安倍さんの政権ができたときに「俺は最後まで安倍政権を支える」と周りにも言ってきているし、実際そうだと思うのですね。
大宏池会構想で100人以上の派閥を目指す麻生氏「ポスト安倍狙い」という疑心暗鬼も？鈴木）だけど最近は派閥を再編したり大宏池会構想で100人以上の派閥を目指したりということをやっていると、安倍さんの周りの人たちが「麻生さんは怪しいんじゃないか」と。
高嶋）山東昭子さんのところが合流したとか。
鈴木）そうですね。これは大宏池会構想の第1弾と言っても良いのかな。
高嶋）大宏池会構想ってどういうことですか？
鈴木）昔のいわゆる保守本宏池会ですね。
高嶋）散り散りになっているやつを皆まとめてしまえと。
鈴木）谷垣さんなんかもそうですし、それから岸田さん。こういうところが一緒になると100人を超えるのですよ。
高嶋）じゃあ細田派に勝ちますね。
鈴木）もう最大派閥になるわけです。そういうのを聞くと安倍さんの周辺の、特にお友達と言われる人たちの中には「これ麻生さんは転覆を狙っているんだ。ポスト安倍を狙っている、キングメーカーを狙っているんだ」という疑心暗鬼になっている。
麻生氏は今後も安倍政権を支えていくはずだが高嶋）鈴木さんは長年の勘からどう思われるのですか？
鈴木）僕はさっき言ったように、麻生太郎という政治家はやはり最後まで安倍政権を支えるという風に思います。だけどそういう疑心暗鬼が生まれると党内のいろんな力学が崩れて来て「あいつが……」「こいつが……」という噂が先行し、ここからやはり崩れていくのですよね。そういう意味では今支持率が下がってきた中で噂が出てしまうのですよね。
高嶋）鈴木哲夫情報の中に「こんな人たちに負けるわけにはいかないんです」と言った秋葉原演説、あのときに安倍さんの方としては、秋葉原に強い麻生さんに声を掛けたけれども出てもらえなかったというのがありましたよね。
鈴木）そういう話はありますね。そういうことを言っている自民党の幹部もいます。
高嶋）何かあったのですか？
鈴木）ところがその後、投開票の日でしたけども、麻生さん、甘利さん、安倍総理、菅さんの4人で食事をして「今後も一緒に支えていこう」と確認をしていますよね。だから私が言ったように支えていくのでしょうけど「秋葉原に一緒に立つことを拒否した」なんていう話がまた独り歩きするのですよ。「これはいよいよ麻生さんは泥船には乗らないと言っているのではないか」みたいなことが安倍さんの支援者周辺から出て来る。
こういうものがお互いに疑心暗鬼になっていく火種になるのですよね。高嶋）だけど噂の中心ですから麻生さんは「嫌な気はしないな」と思っているのではないでしょうか（笑）。
鈴木）先程言ったように、本当に恩をずっと忘れないようなそういうタイプの政治家なので、最後まで支えることは間違いないと思うのですけどね。
高嶋）どう動くのでしょうか。「一寸先は闇」と言われるのが政界ですからね。
