7/14(金)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!④
支持率の低下も関係している
7:17~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター高橋和夫(国際政治学者・放送大学教授)
今度こそ「説明を尽くせる」か
学校法人加計学園の問題を巡り、安倍総理大臣は、予算委員会の集中審議に出席して、自ら国会で説明する考えを示し、民進党側に、自民党の国会対策委員長から電話で伝えました。自民党側は開催を拒否していましたが、内閣支持率の急落などをふまえ、安倍総理が国会で説明を尽くす必要があると判断したと見られます。
自民党の竹下国会対策委員長は、昨日、民進党の山井国会対策委員長と会談したときには、総理出席の予算委員会の開催は拒否したのですが、その後安倍総理の意向を確認したところ、「集中審議に応じる」ということで、山井国対委員長に伝えた、ということです。総理としては、東京都議会選挙の自民党惨敗、それから、内閣支持率の急落などをふまえ、「国会で説明を尽くす必要がある」と、このように判断した模様です。
予算委員会の開催の日程などは、今後調整するということで、今月中が想定されています。竹下国会対策委員長は時間配分について、与党と野党が「1:1の同じ時間」になるように要求しているとのことです。
国家戦略特区による、獣医部新設の手続きを促したとされる、和泉洋人総理補佐官については、官邸筋が予算委員会の出席について、「検討しても良い」と述べているとのことです。自民党の中には、国会対策委員を中心に、「総理出席の集中審議を開いたところで、加計問題の疑念は解消されないし、逆効果だろう」という意見があったのですが、安倍総理としては、今度内閣改造を行うし、その前に予算委員会を開いて説明を尽くした形を取らないと、内閣改造の後まで問題を引きずる、そういう懸念があったようです。
高嶋)高橋先生は、どう判断されますか?
高橋)「説明を尽くす」という言葉によく現れていて、これまではやはり安倍総理がおっしゃる獣医学部の新設は、それなりの議論だと思うのですよ、賛成もあるし、反対もあるし。でも、「しっかり説明を尽くしていなかった」という認識を、本人もお持ちなので、今回は是非、尽くして欲しいですね。それで、議論と議論をぶつけ合って、「安倍総理の言う通りだな」と思う方もいらっしゃるだろうし、「そうじゃない」と思う方もいらっしゃると思う。
ただ、1度下がり始めた支持率は、なかなか上がらないですよね……
また「水掛け論」で終わってしまう可能性もある高嶋)内容が良くないですよね。野球評論家のようなことを言いますが、要するに「人柄が~」とか、そういうのを言われるようになって。特に「女性の支持」というのが下降傾向なのですよね。それで、これは一旦下がると、よく女の人が1度男性を嫌いになると、最近騒いでいる某女優さんならずとも、もうやることなすこと、皆嫌いになってしまう、みたいな。
こうした側面が出てきて、なかなか再びは、支持率が浮上しにくいという。これは、安倍さんとしては、総理としては、出るからには何か、一か八かと言ったら怒られますが、そこまで「やろう!」というような何かはあるのですか?森田耕次解説委員)ただ、「官邸の、安倍総理の意向があった」ということはおそらく言わないはずですし、もちろん、「そういうことはなかった」とずっと言い続けてますから、そこは変わらないと思うのです。ですから、また言ったか言わないかの水掛け論になってしまう可能性もあるわけです。
高嶋)和泉洋人さんも呼ばれるけれど、「私はそんなことを言っていない」でおしまいですか?
森田)その可能性もありますね。
高嶋)これ、「言った」と言った方が面白いよね。「確かに言ったし、私は支持もした。だけど良いじゃないか!」と。「この長い議論の中で、四国の獣医学部の体制とか、1校もないとか。それから、獣医学に対する世間の見方もこんなに変わった。だから必要なのですよ。前知事も言ってるじゃないか!」と。
森田)そうしないと、局面転換にならないですよね。