閉会中審議会“総理抜き”でいいのか
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7/5(金)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!④
加計学園問題について前川前次官を参考人招致
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)
安倍総理は外遊中で不在の閉会中審査となる
高嶋)今までもう頑なに拒否していた閉会中審査とか臨時国会とかをやらざるを得なくなって、それで総理が居ないと。丁度ドイツに行ってしまっている最中で。
竹下さんの弟さんもえらく苦労しているようですけど、皆で守ろう守ろうとして。もうこれは本当なら総理は腹括って洗いざらい全部喋らないと人は納得しないのではないですか?鈴木)その通りです。だから総理抜きで10日にいろいろやって前川さんが参考人に出て来ても「じゃあもう1回やっぱり総理も出てもらわなきゃ」ってまたあるわけですよね。結局その危機管理上、やはりこれは1回で終わらせるではないけど、リスクもあるけどもうスパッとやる必要がある。グズグズやっていたらやはり支持率の長期低落傾向に繋がるし、どうも自民党のここへ来ての官邸を含めた危機管理はちょっとズレている感じがする。
高嶋)前川喜平さんは、最初は参考人ではなく証人として野党は呼びたかったのでしょう?
森田)そうですね。野党としては証人喚問にしたかったようです。
高嶋)だけど「参考人だったら良いよ」という。
森田)それで菅官房長官や松野文部科学大臣、それから山本幸三地方創生担当大臣も10日には出席する方向です。
高嶋)あれはどうですか、なるべく審議時間を短くしようみたいなありとあらゆることをやっているようですが、この辺も何だか男らしくないですよね。
鈴木)正に危機管理の考え方ですよ。そうやって小出しにして時間が掛かれば少し世の中の熱も冷めると。そうじゃないと思いますよ、今回の都議選の結果というのは。その程度の政治不信なら、実は投票率が下がるのですよ、皆投票に行かない。
都議選で大惨敗の自民党 「お灸を据えた」は見当違い高嶋)「お灸を据えた」なんて言っている人がいるけど、あれはお灸じゃないですよ。“殺されそう”になったのですよ。自民党に「お灸を据えた」なんて。テレビに出て来る評論家でも、本当に安倍さんの味方しかしない人って何人もいますね。鈴木さんは違うけど(笑)。あれはおかしいですよ。
それと、僕は無茶苦茶腹が立っていたのですが、例の国会審議でいかに内閣府が人事権を握っているとは言いながら「お前だって男だろう! 本当のことを言えよ」って。「歴史がいずれ証明をして、お前があのとき散々嘘をついていたのが分かっちゃうんだよ」という、あの人たち。藤原審議官とか佐川理財局長。何だか、理財局長は何あれ?偉くなっちゃった?森田)そうですね。国税庁長官になりますね。
鈴木)だからこういうものが世間の常識から見ておかしいということが多分分からないのでしょうね。そういうところがやはり“一強”が作ってきた緩みですよね。
高嶋)それで「御意向」の藤原さんもお咎め無く経済産業省に戻るのでしょう。
鈴木)何も解決していないのにね。これがさらに支持率とかに出て来るだからそこに気が付かないと駄目ですよね。
高嶋)なんで私如きが気付いていて、自民党のあれだけ東大出身の多い人たちに分からないのか(笑)。
鈴木)どこかの常識はどこかの非常識なのですよ。そこを今回は徹底的にやらなければいけない。
高嶋)野党はけっこう追い詰めることは可能なのですか?
鈴木)ここまで材料が揃っていてできなければ、野党はいらないということになるから、もう命を懸けてやって欲しいですね。