7/4(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!③
石破茂「国民の知りたいことに答えるのは政府の義務」
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター富坂聰(拓殖大学教授・ジャーナリスト)
安倍首相、“加計学園問題”閉会中審査に応じる
自民党は学校法人加計学園の獣医学部新設計画を巡って野党が求めていた国会の閉会中審査に応じる方向で調整に入りました。これまで自民党は閉会中審査を拒否していましたが、東京都議会議員選挙での惨敗を受けて国民の批判に謙虚に対応すると態度を軟化させました。
安倍総理は東京都議会議員選挙の歴史的惨敗について深く反省しなければならないと述べていますが、原因については昨日、記者団に次のように述べています。
安倍総理) すでに5年近くが経過をするわけであります。その中において安倍政権に緩みがあるのではないかという厳しいご批判があったのではないかと思います。われわれが政権を奪還したときの初心に立ち返って全力を傾けてまいる決意であります。
緩みがあったと総理は言っていますが、この記者団に答えたあと総理は党の臨時役員会に出席しました。臨時役員会では党の結束を確認しています。自民党内には安倍総理の責任を表立って問う声はほとんどありません。このあとの内閣改造や党役員人事が控えているということで、総理に睨まれるのは得策ではないという議員心理も働いています。
一方で自民党の石破茂元幹事長が昨日、記者団に「誰が悪いとかではなく、次の選挙に備えて都議選の総括をするべきだ」と。そして加計学園問題についても「国民の知りたいことに答えるのは政府の義務だ」と述べています。
こうした中、自民党は野党四党が求めていた国会の閉会中審査に応じる方向で調整に入りまして、安倍総理が明日からヨーロッパ歴訪になりますので、ヨーロッパから帰ってきたあとの来週以降に検討しています。総理らが参加する予算委員会を想定していると見られています。野党としては加計学園問題で文部科学省に働きかけたとされる萩生田光一官房副長官ら安倍総理の側近に照準を合わせている他、自衛隊の政治利用と受け取られかねない稲田朋美防衛大臣の失言問題も厳しく正していく方針です。
一方、地域政党都民ファーストの会は昨日、小池百合子さんが代表を退いて特別顧問に就いたと発表しました。後任には野田数幹事長が再び就任しています。昨日、記者団に答えた小池知事です。小池知事) 希望の塾の塾長として私は続けていきたいと思っておりますが、ちなみに二元代表制等々でみなさんがご懸念もあるということを想定いたしますと、私は知事に専念する形で、代表は野田にまた戻していきたいと考えております。
小池さんが代表を続けると議会のチェック機能が働かないということですが、後任の野田さんも特別秘書で知事と一体の立場なのであまり変わらないという声もあります。
素直で誠実な閉会中審査を求める
高嶋) 閉会中審査というのはひとつのテーマに絞り、普段やる予算委員会と同じようなことですか?
森田解説委員) そうです。総理など関係の閣僚を出席させ、おそらく加計問題であるとか、政治の基本姿勢みたいな感じで集中審議にしましょうという形になります。だいたい衆議院で一日、参議院で一日と行われることが多いです。
高嶋) たったの一日! 富坂さんどうですか?
富坂) そうですね。消化不良になりそうな感じがしますね。とりあえずやりましたよ、と形を見せるだけで。
高嶋) 加計学園について法律に触れているとばっかり言う人もいますけど、そうじゃない。特区制度に反対しているわけでもない。周りの反対を押し切って、岩盤を突き破ったら、たまたま友達がいたと。その言い方が棘のようにずっと引っかかっていて、それを引っこ抜かなければ信じることはできない。
富坂) 出てくる官僚たちの答弁とか資料どうしたというのは、国民に利益をもたらす方向に動いていないというか。「あんたたちは知らなくていい」という強引さも見えたわけですよね。
高嶋) 官僚たちのすっとぼけぶりも腹に据えかねますよね。
富坂) やっぱり緊張感がない。
高嶋) いま彼らを選挙で選ぶなら落選していますよ、全員。くつわを並べてみんなで討ち死に。安倍さんが国民をある程度納得させることができる閉会中審査にならなければ、ますます辛い立場になると思います。
富坂) その通りですよ。消化不良をやると拡大再生産になるというか、一から拡大していく感じがします何を求めているのかということをがっちりキャッチすれば、必ずしも加計じゃなくてもいい気がしないでもない。
高嶋) 国民が一番聞きたいと思っているところに、素直に、誠実に、しっかり答えられるかどうかということですよね。