FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①
ボロを覆い隠すための上書き政策
6:29~ニュースやじうま総研ズバリ言わせて!:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)
逃げ切り改造で問題閣僚は総取っ替え?高嶋) サンデー毎日で鈴木さんがお書きになっていますが『安倍政権が図る逃げ切り改造、全内容。問題閣僚は総取っ替え。目玉は小泉進次郎と橋下徹か』ということで。週刊誌の見出しのほうが何を言いたいかズバリわかりますよね。いつ頃と考えていますか?
鈴木) 自民党の人事が9月で、これと併せて8月の後半くらいだろうと言われていましたが、いま永田町では「もっと早く」、8月の上旬に入ったらすぐにやるのではないかと言われています。何で早くなったかというと、それだけ政権が逆風ということですよね。つまり『逃げ切り改造』であれば、早く覆い隠すためには早くやろうとスケジュールが早まっていると言われ始めています。
高嶋) この間の共謀罪国会と同じじゃないですか。
鈴木) 私は『上書き』と呼んでいますが、どんどん新しいことを重ねて上書きしていくことで、支持が下がった部分を挽回したり隠していく。その上書きのひとつが内閣改造ということですよね。
高嶋) 安倍さんだけではなく、変えたほうがいい方っていますよね。
鈴木) ずいぶん早い段階からいましたよね。昨日も失言のあった稲田朋美防衛大臣や金田勝年法務大臣の答弁ぶり、ちょっと失言があった山本幸三大臣とか。本来ならそのとき変えるべきだったけど残っている。改造といえば大義ができてしまう人たちを罰するのではなく総取っ替え。
高嶋) 異論のないことだと思います。松野博一文科大臣も入るかもしれないですね。
橋下徹と小泉進次郎を目玉にしたい高嶋) 今度は変わったぞという印象を持たせるためには、橋下徹さんと小泉進次郎さんが重要になってくると。相手が「うん」というかどうかと思いますけど。可能性はどうですか?
鈴木) 常に名前が挙がっているのは間違いないと。覆い隠すためには目玉が欲しいですから。橋下さんは発信力があるので、民間でなんとか引っ張れないかと。今回現実味を帯びているのは、5月に橋下さんは日本維新の会の政策顧問を辞めましたよね? 「中立の発言をキープするために」と言っているけど、入閣するための中立ではないかと。
高嶋) 痛くもない腹かもしれないけど探られていると。
鈴木) 小泉進次郎さんもいつも名前が挙がりますが。横須賀市長選挙でもずいぶんと党本部に借りができたと本人がおっしゃっていたらしく、借りを返すのは入閣じゃないかと。ただこの2人は総理の要請であっても、自分のポジションと今後を考えるとスパッと断ったりもできる人たちですから。
高嶋) この2人は目の前のエサには飛びつきませんからね。
鈴木) 名前が挙がって期待値は高いけど、入閣するかどうかはわからない。特に支持率が下がってくると、泥船に乗るのかなという感じですから。
高嶋) いまの安倍さんじゃなあ、というような本音があるかもしれませんね。