本日閉会中審査~前川喜平元事務次官参考人招致【高嶋ひでたけのあさラジ!】

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7/10(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①

もう一方で問われる岩盤規制の是非
6:31~ニュースやじうま総研ズバリ言わせて!:コメンテーター須田慎一郎(経済ジャーナリスト)

本日閉会中審査~前川喜平元事務次官参考人招致【高嶋ひでたけのあさラジ!】

日本記者クラブで記者会見する前川喜平・前文部科学事務次官=23日午後、東京都千代田区の日本プレスセンター 写真提供:産経新聞社

「行政が歪められた」前川元事務次官、参考人招致で何を語る?

本日前川元事務次官が参考人招致で国会に初登場します。加計学園問題はこれからどんな展開になっていくのでしょうか。経済ジャーナリストの須田慎一郎さんに伺います。

高嶋) 加計学園問題はどんな進展になっていくのでしょうか?

須田) 今日閉会中審査ということで、前川喜平元事務次官が参考人招致で国会に初登場しますが、ポイントが2つあります。ひとつは加計学園の開設、愛媛県今治市に特区が認定されて獣医学部の開設に向かって進んでいることに関して、前川元事務次官は「行政が歪められた」という言い方をしています。それは安倍総理のお友達である加計学園の理事長との人間関係で行政が歪められた、果たしてそれが事実なのかどうかというところが大きな焦点になってくると思います。

高嶋) 前川さんはいろんなマスコミにも出て、週刊誌のインタビューや外国人記者クラブ、ありとあらゆるところで話していまして。いまさら新しいことが出るとは思えません。そうするとどういう扱いになってきますか?

須田) 今までの発言は言いっぱなしでした。それに対して「本当にそうだったのか?」という検証作業が加えられてなかったと私は思います。もうひとつのポイントは、岩盤規制の問題です。なぜ獣医学部の開設がこれまで数十年間認められてこなかったのか。認められたからといって「行政が歪められた」と言えるのか、そもそも論ですよね。本来ならふたつ目のそもそも論をきちんと国会で検証しなければいけなかったのに、安倍さんの足を引っ張るために「行政が歪められた」というところだけが取り上げられた経緯がある。岩盤規制が是なのか非なのか、獣医学部の開設が認められないのは良いことなのか悪いことなのかというところまで踏み込めるかどうか。

 
告示という行政指導によって規制されている

高嶋) 安倍さんは口を極めて「自分がドリルの先端になって、多くの反対勢力をものともせず岩盤に穴を空けてやった」と。いかに大変だったかと言いますが、誰も大変だとは思っていません。加計学園のお友達の言い分を聞くためにやったのではないかというニュアンスがあり、それについてきっちり説明しないものだから都議選も負けてしまい。この辺のところはどうなってきますか?

須田) 岩盤規制という点で行政指導という言葉を使って考えてみるとわかりやすいと思います。きちんと法律に明文化されていないけれども、お役人の判断でもって規制が行われていて、お役人のさじ加減によって認可するしないを決めてしまうということは、ある種の岩盤規制の前提として私はあると思います。獣医学部の開設が何によって規制されているのかというと、法令という広い意味での法律で、告示という行政指導ですよ。

高嶋) 告示の裁量は役人が握っていると。

須田) 文部科学大臣が決めることができるという法律ではない。この告示によって規制されていることが3つあります。ひとつは今問題になっている獣医学部、もうひとつが歯学部、もうひとつは船舶技師の学部。この3つしかない。例えば6月15日の産経新聞で加戸守行元愛媛県知事のインタビュー記事が載っております。その中では宮崎県で口蹄疫、鳥インフルエンザの問題が起こったときに、愛媛県、あるいは四国の獣医師の数が圧倒的に足りなくて大変な状況になりました。

高嶋) これは言われてみると、大学がないこと自体が不思議ですよね。

須田) 役人の意図で認められてこなかったというのは、本当に正義なのかどうなのかと問われると思います。

高嶋) 前川さんが逆に吊るし上げられるシーンもあるかもしれないと。

須田) もちろん自民党はそこを突いてくるでしょうね。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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