「政治家・小池百合子」をおさらいすると

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10/2(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②

郵政解散から「希望の党」結成まで
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)

小池百合子

2005衆院選 街頭演説を行う小池百合子候補。演説後、聴衆に郵政民営化のことを質問され「だまされちゃだめ」と答える=東京都豊島区のJR目白駅前 写真提供:産経新聞社

郵政解散、守屋事務次官更迭、小池百合子の度胸と舞台裏

総選挙を前に「希望の党」を結成し、政界を揺るがしている小池百合子知事。これまでの小池知事の行動に裏付けられる度胸や知略について、改めて振り返ります。

高嶋)郵政民営化から10年だそうです。あの郵政選挙から12年だとか。小池さんの度胸を買って、思えば郵政選挙のとき、小泉さんが、兵庫県からの落下傘候補で東京へ落とした。いまだに小泉さんは原発反対を叫んでいますが、小池さんの話が出ると、「あの度胸には、ほとほと感心する」と惚れきっています。

須田)ただ、どうなのでしょうね。実は、「郵政解散」に、高嶋さんが言われた落下傘候補で出た、当時、自民党で選挙を仕切っていたのは二階総務局長(現幹事長)とコンビを組んでいた、飯島勲秘書官なのです。二階・飯島で仕掛けたのです。
そういった点で言うと、小泉さんはそれに乗っかっただけで、別に小泉さんが小池さんを一本釣りしたわけでも無いのです。

高嶋)とは言っても、落下傘で東京に降り立った、その勇気に対しては、小泉さんは100%認めたわけでしょう?

須田)そうですね、そこは間違いないと思います。

高嶋)そうですよね。それで、若狭さんは、このスタジオにお見えになったときに、防衛大臣になった小池さんが、後に逮捕に至る、守屋事務次官がいたじゃないですか。あの人と大喧嘩をして、スパッと、それを切った。あのときに、自分(若狭氏)は検察にいたのでしょうけど、「惚れ惚れした」と。

須田)あのときも舞台裏を言うと、バックについていたのは、小泉・飯島なのです。「切れ!」というところで、動きましたからね。だから、小池さん1人の力で切ることはできなかったと、僕は思っています。

小池百合子

政治 会見場に向う出馬表明した元東京12チャンネルのアナウンサー・小池百合子氏=1992年6月29日 写真提供:産経新聞社

利用できるものは何でも利用する策略家でもある

高嶋)何だか、小池さんに対して100%素直に認めませんね?

須田)いや、かなり世の中のイメージがあまりにも大きくなりすぎている部分があるものですから、「実際にはそうではないのですよ」ということを申し上げただけです。

高嶋)ということは、今回も、そういった傾向は多少あるのですか? 今回は小池さんが、本当に鼻面を引き回しているような感じがしますが、そうでもない?

須田)いや、その辺は政治の嗅覚というか、度胸。そうした点では、こういう言い方は批判されるかもしれませんが、「女性にしておくのはもったいない」と多くの人が言いますよね。そういった点では、「小池劇場」と言っても良いと思います。能力としてはピカイチです。

高嶋)数々の修羅場をくぐってきて、その辺は既に完成段階にある、というようなことですか。

須田)もう少し言えば、「利用できるものは、何でも利用しよう」というね。小泉さんも脱原発で引きずり込み、小沢一郎さんまで巻き込み、前原さんまで騙す。そういう点で言うと、やはり小池さんはスゴいな、と思います。

小池百合子

チャリティーイベント「リレー・フォー・ライフ・ジャパン2017」東京上野開会式であいさつする小池百合子東京都知事=2017年9月30日、東京都台東区の上野公園 写真提供:産経新聞社

今回の総選挙は小池さんの準備不足を見越して仕掛けたもの

高嶋)本当ですね。自民党員だったわけですよね? すぐに辞表を叩きつけて辞めたわけではない。都知事選挙に出るときもずっと下駄を預けっぱなしだった。
それで、自民党の総裁は安倍さんですよ。その安倍さんが28日冒頭で「解散をします」と言う日に、割り込んで、パンダの名前を発表したり、自分がそこに割り込んで入って、「希望の党を、私が代表でやります」と発表しました。あれは普通やらないでしょう。

須田)勝負どころだと思ったのでしょう。やはり小池さんとしては、「新党は年内に立ち上げて、来年に総選挙」と考えていたのでしょう。政治資金や候補者の問題を考えますよね。ところが、機先を制する形で、小池さんの準備不足を見越して、安倍さんが選挙に踏み切ってしまった。それでスイッチが入ってしまったのですよ。

高嶋)その通りですね。年内に議員を5人集めて新党をつくれば、政党助成金も入ってくるので、選挙資金の1部になる、と。そういう段取りを踏んでいたら、その弱点を見越して、安倍さんがドンと選挙を打って出た。それで「この野郎!」みたいなことになって、結果的にぐにゃぐにゃになってしまっている。

須田)「藪をつついて蛇が出てきた選挙」だと、僕は見ています。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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