日本初の女性総理候補、小池都知事と野田聖子議員の関係
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8/23(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①
自民党野党時代の2人の関係
6:31~ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)
野党時代の自民党~“女性の会”を支えた小池氏と野田氏の深い関係
都議選で都民ファーストの会を勝利に導いた小池都知事と先日の内閣改造で入閣した野田聖子議員。この2人の意外な関係性が自民党の野党政権時代にあるとジャーナリストの鈴木哲夫氏は語ります。「日本初の女性総理候補」としても名前の並ぶこの2人について詳しく解説していただきます。
高嶋)見ている方は他人の喧嘩は蜜の味で、特に女の喧嘩ほど面白いものは無いとよく言いますけど。
今日伺いたいのは、とにかくやること成すこと図星で当たってきた小池百合子東京都知事。この間若狭議員に出て頂きましたが、その背後にはいつも彼女の影が見え隠れする。そして今度は内閣改造で野田聖子さんが入閣をした。そうすると「日本で初の女性総理は誰だろう?」というのが昔ありました。それで必ず出た名前がこの2人で、いよいよ並んだか、というような感じです。鈴木)この2人の“蜜の味”というその辺の話で言うと、私が知っているのは自民党の野党時代。自民党には女性議員が沢山いる。野党になったのは良い切っ掛けだから「女性で頑張って女性の党にしよう」と女性の勉強会を作ろうということになった。そのときに女性の会の代表は野田聖子さんにしようということになった。当時そこを支えていたのは丸川珠代さんや小渕優子さんでした。
そうしたら、小池さんの方が歳も上だしベテランじゃないですか、それで言葉が悪いのだけどへそを曲げてしまった。「それじゃあ女性の会には参加しない」みたいな雰囲気になったときに、野田さんが直接小池さんのところに行って「姐さんが参加しなければこんなの意味無い、だから一緒にやろう」と口説きに行ったという話があるのですね。それで小池さんはそういう野田さんの行動を意気に感じて「じゃあ一緒にやろう」と言って、そのときからこの2人は仲が非常に深まったと言われていた。“小池・野田”の構想があったが野田氏は入閣 女性総理を目指す道へ
鈴木)今回も非常に面白いのは、小池さんが知事になって今度は「日本ファーストの会」ができて、これは実質小池新党だと言われていますよね。ただ小池さんは知事だから、国会側にある種の共同代表みたいなものが必要かなという風になって来るわけです。
そのときに若狭さんの頭の中は「国会の方は野田さん、そして知事は小池さん」、つまり小池・野田の共同代表の新しい政党というのがあったみたいですね。どうもその話を野田さんとチラッとした可能性があるのですよ。
だけど結果的に野田さんは安倍さんと話をして閣内に入っちゃったでしょう。だから野田さんは野田さんなりに「自分は女性総理を目指す」という道で、安倍さんの中に入って行った方が行けるかなと踏んだのでしょう。総裁選に出る出ないにしてもね。高嶋)なるほど。これからがいよいよ正念場ですね。
鈴木)そうなのです。そういう意味でこの2人が今並んだというか、この2人の関係というのはこれから非常にポイントだと思います。
高嶋)そうか、“閣内に入った”というこの意味は大きいのですね。
鈴木)大きいですよね。だから今までの自民党の女性総理候補というのは安倍さんが非常に可愛がっていた稲田さんと言われていたけどもこういう結果になってしまったので。
高嶋)それで安倍総理は常々聞こえて来るところは「小池とは喧嘩するな」というようなことを言っていると伝わってきますよね。何か思惑があるかもしれませんね。
鈴木)そうですね。憲法改正で賛成してもらいたいというのは非常にあるでしょうからね。だから新たなこの“小池・野田”の関係、どちらが女性のトップなのか、大切なところですね。
高嶋)ここまで来ると素朴に野田聖子さんが“姐さん”を立てるかどうか、分からないですね。
鈴木)そうですね、野田さんもそういう段階に入ったと思いますね。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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