8/3(木)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!③
目立つ2世議員
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター山本秀也(産経新聞論説委員)
19人全員の陣容が固まる
安倍総理大臣は今日、内閣改造と自民党の役員人事を断行します。
内閣改造では、外務大臣に河野太郎氏、総務大臣に野田聖子氏、文部科学大臣には林芳正氏の起用が内定し、昨夜までに19人全員の陣容が固まりました。
一方、自民党の党三役の人事は、政務調査会長に岸田文雄外務大臣、総務会長に竹下亘国会対策委員長が内定し、二階俊博幹事長は、幹事長の留任が決まりました。昨夜の間に、19の閣僚と党の新執行部すべての顔ぶれが内定したということで、まず自民党の三役ですが、政調会長には岸田文雄外務大臣が内定したということで、岸田さんとしては「ポスト安倍を目指す」ということを伝えていたので、この経験をするために一度政調会長に出て地方行脚をするということが、その理由のようです。
総務会長には現国対委員長の竹下亘さんが内定。そして、二階俊博幹事長が留任。一方、内閣の顔ぶれですが、外務大臣には河野太郎前行政改革担当大臣が。文部科学大臣には、林芳正元農林水産大臣が。経済再生担当大臣には、茂木敏充政調会長が起用になりました。
茂木氏については、安倍内閣が新たな看板政策に掲げている「人づくり革命担当大臣」も兼任するということです。安倍総理と距離を置いてきた野田聖子元総務会長が、総務大臣兼女性活躍担当大臣として入閣します。
さらに、厚生労働大臣は、加藤勝信1億総活躍担当大臣。オリンピック担当大臣には、鈴木俊一元環境大臣を起用します。初入閣する6人のうち、江崎鉄磨元国土交通副大臣が、沖縄北方担当兼消費者行政担当大臣になります。
環境事務次官を務めた中川雅治元参議院運営委員長が環境大臣に。小此木八郎国対委員長代理が国家公安委員長兼防災担当大臣に。松山政司参院国対委員長が1億総活躍担当大臣に就任。
齋藤健農水副大臣が農林水産大臣に入閣して、梶山弘志政調会長代理は地方創生担当大臣として入閣します。初入閣以外では、上川陽子元副大臣が法務大臣として。小野寺五典元防衛大臣。この2人は防衛大臣として、2人とも再登板になります。
そして、麻生太郎副総理兼財務大臣。菅義偉官房長官。ロシアとの経済協力を担当する、世耕弘成経済産業大臣も留任ということで、4月に就任したばかりの吉野正芳復興大臣。公明党の石井啓一国土交通大臣の留任も決まっています。
河野外務大臣と野田総務大臣の関心高まる高嶋)「60人、入閣待ちがいる」と報道されていまして。初入閣が6人ということですから……
遠藤竜也デスク)狭き門、ですね。
高嶋)しかしちょっと思うのは、以前だったらもう少し組閣というのは、情報が伝わるのがもう少し遅かったので期待感やそわそわ感があったのですが、ああいうのが消えましたね。
今どんどんこうして伝わってしまうというのは、どのようなウラがあるのですか?山本)手続きが早くなった、ということもあるのでしょうけれど、特に今回の場合は内閣改造の動機というか、突然内閣をシャッフルする、という状況とは違いましたよね。なので、顔ぶれはほぼ出揃って今日このまま……ということになると思うのですが。
高嶋)新聞の見出しを見ていると、河野太郎外務大臣と野田聖子総務大臣。それから一昨日には小野寺防衛大臣とか、そういうのもありました。まあ、その辺がいちばん関心を呼ぶところで。この河野さんと野田さん、関心の意味合いがちょっと違いますよね。
山本)そうですね。特に野田さんはこれまで「安倍政権とは距離がある」と理解されていた人なので、それをあえて起用したことで内閣の幅の広さを、ということでしょうね。
高嶋)以前「無投票で安倍さんを」という時に立候補の気配を示したのは、野田聖子さんでしたね。
山本)そういうこともあるでしょう。それから防衛や法務で、ある意味安倍内閣に激震を招いてしまった。その役職にベテランを持ってきたということですよね。
そこで、河野太郎さんの外相ということですかね。今日の新聞見出しは河野さんを先にとるか、野田さんを先にとるか。大体お二人の名前がでているようですが、河野さんというと、どうしても父親である河野洋平さんを思い出すわけでして。河野洋平さんと言えば河野談話の、あの河野さんですよね。
ということでお父様はリベラル、対外協調というスタンスでやられた方で。外交というのはどういうやり方が良いのかは、そのときの国際情勢にももちろんよると思うのですが、たとえば今、対中国をどうするのか。北朝鮮問題を抱えながらどうやって対韓国政権と協力するのか、あるいは、慰安婦問題に関して向こうが言いたいことを言ってきた場合、「日本の国益に基づき、日韓合意の見直しはダメだ」ということをはっきりこの人の口から言えるかどうか?そこは当然、国民も見ていますよね。
なので、河野さんがどうやって外交の手腕を見せていくのか、期待もある半分、「大丈夫だろうな?」という面も当然あると思うのですよね。高嶋)韓国の文在寅政権とやたら仲良くなったりしてね。
山本)もちろん、近隣の日米韓がしっかりしていないと北朝鮮問題に対処できない状態なので。
高嶋)それと原発、けっこう批判的でしょう?
山本)そうですね。「反原発」と言って良い発言が過去にありましたね。ただ、外相ですので「原子力政策が~」という話はないと思うので、むしろ韓国やアメリカのぶれが大きい政権とどう向き合っていくのか、というのも大事な仕事になっていくと思います。
今回の内閣は、「2世」が多い?高嶋)これでどうですか?このメンバー19人でどれくらい支持率の回復するパワーがありますか?
山本)それを今日発表されてこの週末でメディアが世論調査をすると思うのですが、今日の新聞に出ている入閣の顔ぶれを見ると「2世が目立つ」という印象は拭えないですね。
高嶋)国会全体がそうですよね。
山本)そうなのですけどね。特にこれだけ2世比率が高い内閣は、正確に計算はしていないですが、印象としてはかなり高いです。
「これが世論調査で新鮮なイメージを与えることが出来るのかどうか」というのが来週にかけて見所かもしれないですね。
高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00