7/27(木)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②
安倍内閣の支持率低下は止まらない?
7:03~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター山本秀也(産経新聞論説委員)
言葉丁寧に低姿勢で説明したという安倍総理
今週2日間に渡って行われた閉会中審査で低姿勢に徹して説明したという安倍総理ですが、その説明を聞いた国民の感情は安倍総理の心中とは決して近いものとは言えない状況となっています。産経新聞論説委員の山本秀也さんが安倍総理の説明とそれを受けた国民との関係性について冷静に分析します。
高嶋)閉会中審査が終わりました。安倍さんはあの結果についてどういう判断をしているのだろうかと。例のPKO日報隠蔽疑惑問題も含めて、どのように捉えていると思いますか?
山本)閉会中審査は当然加計学園問題が中心だったので、稲田さんの質問は1回民進党から出ましたかね。日報問題は中心議題ではなかったのですが、安倍さんは言葉丁寧に低姿勢で説明を尽くしたという風におそらく考えていらっしゃるのでしょうね。
高嶋)安倍さんはそう思い込んでいますか?
山本)そう思わないとああいうパフォーマンスにならないのではないかと思います。そこはテレビで見ていた部分とそこまで差は無いと思うのですが、問題はそれを見た国民の側がどう受け取ったか、そこでしょうね。
高嶋)安倍さんがあれで良しと思っているということだけで少し信じがたいですね。でもそう思っているとして、その理由は何なのですか?
山本)心中をまるっきり忖度するわけにはいかないのですけど、従前の説明がかなりご自身の考えていることが素のまま出てしまって、そこが国民の側からは「目線が高い」とか「乱暴だ」という風に聞こえたのでしょう。
高嶋)表面だけカッとしないで丁寧な物言いをする、低姿勢に徹する、これだけでこの嵐が済んでしまったと思っていたら相当めでたい首相ですよ。
山本)まあ政治なのでそれはどこまでなのかということはあると思うのですが、ただいずれにしても2日間の審査で、その後どこにいくのか、つまり疑問が解けたと思われるのか思われないのか、ここの部分ですよね。
安倍さんの政権に近い人、あるいは支持する側からすれば「あれだけ言葉を尽くしてやったにも関わらず違法性に関する新しい論点は出なかったじゃないか」という見方ですよね。
反対側は逆に疑問が深まって「1月20日とは何だ?」ということを感じたと思います。やはりお互いの距離というのはむしろ広がったのかもしれませんね。
“安倍一強”が崩れ始めた要因は“反安倍”の疑惑への追及と2回生議員の不祥事高嶋)とにかく“安倍一強”と言われて安倍さんには誰も歯向かえない。そして総裁任期まで延長して、向こうに見えるのは憲法改正だというような流れがずっとあった。それが突然ガタガタと崩れてきたという最大の理由は何だと判断されていますか?
山本)政治に関することなので、やはり今まで森友学園問題などといった疑念が出て来て、それについてはいろいろな説明をしてきたのですが、マスコミを含めた“反安倍”で追及しようと思っているところで「印象操作だ」と言われるのかもしれませんが、そこの疑念・疑惑というところに力点を置きながらいろんなものをやってきた、そこの浸透効果というのは意外と大きかったのかもしれない。
それからそれに付帯して起きてきた2回生議員のあれやこれやのおバカな言動ですよね。ああいうのも馬鹿にならなかったと思いますね。これは世論調査の数字にも出ていると思います。高嶋)積み上がってきたということですか?
山本)積み上げですね。では「アベノミクス」は鳴り物入りでしたけど、その効果を「株や不動産を持っていない一般の人々が実感できましたか?」と言われたときに、恩恵を受けていないと思った人が相当いたと、これも世論調査の数字に出ていると思いますね。
高嶋)よく官房長官が言っていた「何の問題も無い」というのは、裏側には大きな問題が潜んでいたのですね。
山本)皆それを言わなかったのですが、それ故にこの前の都議選のような結果に繋がったということではないですかね。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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