7/25(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②
安倍首相にとって閉会中審査はやったほうがよかったのか?
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター富坂聰(ジャーナリスト・拓殖大学教授)
前日安倍総理は秘書6人と3時間みっちり作戦会議
昨日の衆議院予算委員会の閉会中審査の安倍総理は、低姿勢で野党を挑発する発言も控えていました。ただ加計学園問題についてはすっとぼけたままです。真実はどこにあるのでしょうか。コメンテーターはジャーナリストで拓殖大学教授の富坂聰さん、レポートはニッポン放送報道部森田耕次解説委員です。
森田) 安倍総理は昨日の衆議院予算委員会の閉会中審査で、学校法人加計学園問題の鎮静化へ懸命となりました。世論の反発を増幅させないように感情を抑えて神妙な姿勢に終始しまして、野党を挑発する発言も封印して低迷さを演出しました。反省の言葉を冒頭に口にした安倍総理大臣です。
安倍総理) 私の今までの答弁に置いて、足らざる点があったことは率直に認めなければならないと思います。国民目線に立ち、丁寧な上にも丁寧に、説明を重ねる努力を続けていきたい。
森田) これまでは印象操作などと野党に反論したり、永遠と答弁して論点をずらしたりしておりまして、野党側のヤジに過剰に反応するのが定石だったのですが、昨日はそういったところを終始押さえておりました。総理は一昨日の日曜日の午後に都内の総理の私邸に6人の秘書官全員を集めまして、大量の資料を運び込んで予算委員会に向けてみっちり3時間近く勉強したということです。私邸に秘書官を集めて答弁を準備するのは異例の対応です。ですが、加計学園の特区の応募について「諮問会議で認定された今年の1月20日まで知らなかった」と答弁しました。確認を求める民進党の玉木雄一郎議員と安倍総理大臣です。
玉木議員) 本当に今年の1月20日になるまで、加計理事長が特区で獣医学部をつくりたいという意図を持っていたことも知らなかったということでよろしいですか?
安倍総理) それはその通りでございます。
森田) 安倍総理が第二次政権下で加計理事長との食事やゴルフが14回に上り、獣医学部の問題が本格化した去年夏以降も6回会っています。1月20日まで知らなかったというのは明らかに不自然だという声が上がっています。
手続き上の不透明さ、国民に真実が明かされない不安高嶋) これについて富坂さんはどんな印象をお持ちですか?
富坂) 安倍さんにとってこの閉会中審査はやったほうがよかったのかな?と思います。とくに国会では野党との向かい合いですから。そこに終始してしまうことはわかりますが、与党側は国民全体の政治を担っているという立場に立たないといけません。国民によくわかるか?という視点が持ち切れていなかったと思います。この加計学園問題は法律的にどうなのかとかという点もありますが、そもそも手続き上の不明確なものをいざ国民が知れるかどうか。全体的に官僚もよくわからないと言って、メディアもひょっとしたら政権の言いなりになってしまって。真っ暗な状態になりかねないという不安をバッと見せられたわけですよね。
高嶋) 昨日の安倍さんの答え方、物の言い方。確かにいつもと違って非常に低姿勢で、昔のイケダハヤトかと思ってしまいましたが。ああいう小手先の言い方や声のトーンを変えるだけで、国民は納得するものですか?加計さんと一度もそういう話をしたことはないし、持ちかけられたこともないし、それを知ったのは1月20日だったと。そんな台詞が通るのであればここまでぐちゃぐちゃしませんよ。
富坂) 事前のシミュレーションでやり取りを想定していたと思いますが。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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