小池代表~改めて希望の党・代表辞任を否定
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10/24(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!③
安倍首相は第4次安倍内閣へ向け始動
7:10~ やじうまニュースネットワーク:コメンテーター 富坂聰(ジャーナリスト、拓殖大学教授)電話会談で渡辺周(希望の党、衆議院議員)
選挙結果出揃う、希望の党は明日、両院議員懇談会を開催
一昨日投票が行われました衆議院選挙は昨夜、各党の獲得、全議席と当選者が確定し、自民党が281議席で公明党の29議席と合わせて310議席となり、定数の3分の2を獲得しました。野党第一党は立憲民主党の54議席で、希望の党が50議席、共産党が12議席、日本維新の会が11議席、社民党は2議席を獲得しました。日本のこころは議席0となりました。
安倍晋三総理大臣は来月の1日、来週の水曜日に特別国会で第98代総理大臣に指名され、ただちに第4次安倍内閣を発足させます。自民党幹部によりますと、今の閣僚を基本的に続投させる方向だということです。安倍総理大臣は昨日午後に記者会見をしまして、憲法改正について改めて実現への意欲を次のように述べました。
安倍総理)希望の党はもちろんのことですね、与党・野党に関わらず、幅広い合意を形成するように努力を重ねていかなければならない。しかし政治でありますから、当然皆さま全てにご理解いただけるわけではありませんが、そういう努力を払っていくということは当然のことであろうと。
森田解説委員)このように政治だから全てに理解をいただけるわけではないと述べていまして、野党第一党の立憲民主党との合意にこだわらない考えもほのめかしています。一方希望の党は、小池百合子代表の「排除」発言をきっかけに失速しましたが、落選した若狭勝さんは昨日記者団に「あれで風が変わった。過激だった」と振り返りました。明日に両院議員懇談会を開きますが、まだ決まっていない執行部人事を議論することになっています。ある民進党出身者は「われわれが中心となってかじ取りをしていくのだ」と言っております。希望の党への参加を表明した民進党の前原誠司代表の共同代表案も取りざたされています。小池代表は23日に出張先のパリで自らの去就について「そのまま代表を退くのはかえって無責任だ」と述べておりまして、代表辞任を改めて否定をしております。
「合流の説明と排除の論理が厳しかった」希望の党・渡辺衆議院議員
森田)静岡6区で8回目の当選を果たしました、希望の党の渡辺周衆議院議員に話を伺います。今回の静岡6区で渡辺さんは自民党との候補に631票差、わずかな差で勝ちあがりました。激戦でしたね。
渡辺)ご指摘の通りで、それは私の日常活動の足りなさと不徳の致すところであると反省しながら今振り返っております。当初は希望の党と民進党が合流することの説明に時間が割かれまして、なかなか消費税の凍結だとか企業の内部留保への課税検討などの政策までいたらなかった。やはり合流の説明と排除の論理のところで厳しかったということが率直な感想です。
高嶋)希望の党発足当時はずいぶん世間が沸騰しましたよね。例の発言から失速いて、奈落の底に落ちていくみたいなことになった。そして最後は選挙に強い渡辺さんとしては実に珍しい631票差というのは生きた心地がしないですよね?
渡辺)ご指摘の通りで、開票率99%までもつれ込みました。
高嶋)こんな仕打ちが待っていようとは。希望の党ができたときは「これは」と思いましたか?
渡辺)パンダの名前と同時に小池さんが党首に就任されると発表された。そしてプロモーションビデオもずいぶん前に作られていたのですが、なかなかカッコイイもので。非常に期待が高かったのですが、民進党合流のときの経緯で、若狭さんは「キツイ言葉だった」と仰っていましたが、あの発言の辺りから空気がガラッと変わりました。特に地方に行きますと大衆政党で懐が広いほうがうけるのでしょうけど、やはり冷淡に物事を決められたというイメージを持たれてしまう。政策でそれなりの一定の共通点は必要だったと思いますが、もう少し言葉の使い方や選び方にもっと一工夫あれば、また結果が違ったのではと思います。
高嶋)そうですね。さすがの小池さんも反省していましたね。
小池代表に対しての不満は腹の中にしまう
高嶋)明日に両院議員懇談会があるということですが、希望の党はどうなりますか?
渡辺)初めての顔合わせとなります。明日の午後3時から第一議員会館で行われますけど、まず11月1日の特別国会まで1週間しかありませんので、国会対策委員長はどうするのか、あるいは特別国会の後引き続き臨時国会に変わって、長めの特別国会をやってそこでいろいろ議論をするのではないかと言われています。
高嶋)小池さんがフランスから帰って来ますが、皆さん腹の虫がおさまらないからと、吊るし上げるとか、懺悔させるとか何かやりますか?
渡辺)それは発足したばかりで皆さん注目していますから、蜂の巣を突いたように吊るし上げて袋たたきにすると最初から「何だこの党は」となりますから。そこはいろいろ大人の対応をします。そうは言ってもこれだけの得票をいただいて、これだけの議席をいただいきましたから。民主党時代のときにいつも揉めているというイメージで相当マイナスだったこともありますので。
高嶋)腹の皮はよじれているけど、一応我慢するかと。
渡辺)そういう経験もしておりますので、建設的な前向きな対応をし、期待されるような政党を作っていきます。
高嶋)小池さんもどんな殊勝な顔をするのか楽しみです。薄氷の勝利でしたけど8回目の当選です。どうもありがとうございました。
大波乱だった総選挙、「排除」で一気に変わった風
高嶋)希望の党に富坂さんはどんな印象を持ちましたか?
富坂)慌てて解散をしたことによってものすごく促進して、希望の党がひとつの塊になるエネルギーが1回だけ集まりましたよね。奇襲をしたことによって固まった。
高嶋)パンダのニュースがあって、夕方に安倍さんの臨時国会で冒頭解散をしますという会見がありましたが、その真ん中に小池百合子が割って入って「リセットして私が代表をやる」と。世論調査では一気に150人くらい当選するのではないかと。きっと安倍さんが青くなっていたと思いますが。
富坂)二階俊博さんなんかは解散はやめたほうがいいと言うくらいでした。ところが言葉ひとつで風を受けられなかったというのは政治の怖いところですね。秋葉原で安倍総理が言った「こんな人たち」というのと今回の小池さんの「排除します」は一緒ですよね。結局1億3,000万人のトップに立つために、調整能力を発揮してやっていくということよりも、そっちを選んだわけですよね。
高嶋)昨日どんな心境で出ているのか知りませんけど、若狭勝さんがテレビ局を渡り歩いていました。すごく言い方が冷静で前と全く変わりません。だけど何なのあの東京10区って。小池さんの都知事選ではみんな緑で、台所からピーマンを持ってきたほどで。その流れで都議選は圧勝させました。空いた10区に若狭さんが補欠選挙で入って、そのときも小池さんの風で票が集まった。そして今度は手のひらを返して。
森田)若狭さんの「次の次」発言も効きましたし、区割りも東京10区は変わりましたから。
高嶋)あのとき小池さんは戦をしなければいけなかったのか。都知事をぶん投げてどれだけ悪評を被っても、国政に出る闘いをジャンヌダルクのように松明を持って先頭を走らなければいけなかった。
富坂)そうですね。昔チャーチルが言った「not worst」民主主義は最悪じゃないと。ここのところ日本は地で言ってしまっていますよね。
高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00