民進党の新代表・大塚耕平ってどんな人?
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11/1(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②
3党再結集の意向だがまだ時間が必要
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)
民進党の新代表に大塚議員を選出~全参議院議員の過半数が推薦
民進党は31日の両院議員総会で、新代表に大塚耕平参議院議員を正式に選出しました。大塚氏は総会で立憲民主党や希望の党と共に政権交代を実現したい意向を示しましたが、ジャーナリストの鈴木哲夫氏はこの再結集には時間がかかると分析しています。
大塚代表)次期総選挙において、立憲民主党・希望の党・そして私たち民進党を中心に政権交代を実現しなければなりません。
高嶋)民進党の新代表に大塚耕平参議院議員ということです。「大塚who?」と言っている人もいます。「誰なんだ?」と。けっこうベテランですからテレビなどでご覧になったことはあると思います。
民進党は参議院議員47人の内半数を超える24人が推薦人になった大塚耕平さんが、無投票で決まってしまったということなのですが、小川敏夫さんを推す動きもあったし、少し驚いたのがリベラル系議員の中には蓮舫元代表を推す人もいたということです。鈴木)まあこの混乱のスタートは蓮舫さんの代表辞任から始まったと考えると、ここで蓮舫さんの名前が出て来るのは「え?」と思った人も多いのではないですかね。
大塚が新代表に選ばれた理由は「先鋭的な人よりも柔和な人」
高嶋)まず大塚さんから伺いたいのですが、新聞の情報を見ると「学究肌の元日銀マン」なんて書いてありますよね。
鈴木)先日も番組で隣で一緒でしたが、論客なのですが、論客と言っても大塚さんというのは言葉がとても分かりやすい。テレビなどで、自民党と一緒に出ると、論戦になるでしょう。そのときにガーガーと言い合わず、「おっしゃることは分かるし我々も反省しなければいけない――しかし」というような感じで物腰も非常に柔らかい。それから言葉が優しいので分かりやすい人です。
なぜそういうタイプの彼が選ばれたのかというと、小川さんも性格の良い方なのだけども、割とタイミングに関係なくスパッとものを言うようなところもある。そういう先鋭的な人を選ぶと、今このタイミングでそう言うと党内が割れてしまう可能性がありますよ。だから柔和ということを考えていくと一番柔和な大塚さんになったと、こんなことだと思います。3党再統合には時間が掛かる
高嶋)新聞各紙は「再分裂含み」なんてことを言っているし、大塚さんはまた野党を統合していこうというような。この辺はどうなのでしょうか?
鈴木)基本的に大塚さんは、野党がひとつにまとまっていくという考え方だと私は思います。それでいくとこの立憲民主党、そして無所属の会で岡田さんたち、それから希望の党も含めて野党がひとつになるような方向でこれからは持って行きたいということです。
高嶋)でも今それを言われて一番困るのは枝野さんの立憲民主党でしょうね。
鈴木)これは時間的なスケジュールが少し変わって来たと僕は思っています。最初は選挙が終わったらすぐに「また皆戻ろうぜ」みたいな再結集のような話をする人が多かったけれども、やはり選挙結果を見てそれぞれが思っているのは、世論は永田町の数合わせにはかなりの嫌悪感がある。だからその筋を通した立憲民主党に支持が集まった。
これは肌で感じているのですよ。枝野さんもそうだし、それから昨日代表代行で政調会長の長妻さんに話を聞きましたけど、長妻さんも同じことを言っていました。そういう声に対しては「はい、すぐに戻りましょう」ということはできない。理念や旗をすり合わせながらという、時間をかけた合流になっていくでしょう。高嶋)理想形というようなことですかね。いきなり民進党と希望の党が一緒になるということも無いでしょうか?
鈴木)それも無いですね。時間をかけると思いますね。
高嶋)ということは今の段階では大塚新代表の言っていることはちょっと絵に描いた餅ということになりますかね?
鈴木)でもゆくゆくはその方向ということですよね。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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