26日(日)、プログラミングの発想力や表現力などを競うコンテスト『第2回全国小中学生プログラミング大会』の最終審査が開催され、グランプリの総務大臣賞には、栃木県の小学5年生、蓼沼諒也さんが作ったプログラム「僕のドラえもん」が選ばれた。
このプログラミング大会は、プログラミングで小中学生の児童・生徒たちが自分の考えを表現することを競う大会。2020年にプログラミング教育が義務教育において必修化されるまであと3年をきり、プログラミング教育をどのようにして小中学生に教えていくか試行錯誤している中、プログラミングを表現する力を身につけるために開催されたものだ。
角川アスキー総合研究所、UEI、CANVASで作る実行委員会が主催し、文部科学省・総務省・経済産業省の3省が後援した今大会には、Webメディア「allnightnippon.com」も協力した。
今大会のテーマは「こんなのあったらいいな」。全国から167点の応募があり、グランプリの総務大臣賞には、栃木県の小学5年生、蓼沼諒也さんが作ったプログラム「僕のドラえもん」が選ばれた。そして、準グランプリには、愛知県の小学6年生、平野正太郎さんの「キラキラミュージックBOX」と、東京都の中学2年生、菅野楓さんによる「narratica(ナラティカ)」がそれぞれ選ばれた。
グランプリ作品の「僕のドラえもん」は、人の脳を模した迷路の最短経路を探し出すプログラム。蓼沼諒也さんが「マイ人工知能(僕のドラえもん)を作りたい」と思い、粘菌の行動特性をヒントに、単純で少ない規則によって課題を解決する工夫を重ねた。
受賞理由として、審査員委員長の河口洋一郎氏は、「タイトルはドラえもんの世界を表そうとしてるんですけど、その裏側で粘菌の増殖のプログラムを彼が持ち出して、粘菌の最短距離のアルゴリズムを使っている。自然界のネイチャーテクノロジーに関する理解がすごい。目のつけどころがいいし、若い研究者のテーマとしてもすごく良い目の付けどころである。」と述べ絶賛。
蓼沼くんは、「グランプリになれるとは思っていなかったので、めちゃくちゃ嬉しいです。」と喜びを爆発させた。