野上が巨人移籍 熱狂的阪神ファンの妻・石川梨華はどうする?
公開: 更新:
プロ9年で53勝56敗。ということは、シーズンで平均6勝に満たないことになる。通算防御率も4.03と、特筆すべきものがあまりない。しかし、今シーズン自己ベストタイの11勝をあげ、FA宣言。昨日巨人への入団会見へ臨みました。
同席した高橋監督が珍しく、饒舌だったことが印象的。現役時代の交流戦で、本塁打を放っただけに、
「上からものが言えるかな」
と言い、
「まだ、30歳。まだまだ伸びる」
とタイコ判を押しています。ちなみに、野上は、高橋監督の現役時代、
「見逃し三振もとっている」。
これには、
「覚えていない」
と高橋監督が答えるなど、通常の会見にはない、明るいムードです。
さて、野上がこれほどの注目を集めたのは、3月の入籍会見以来でしょう。夫人はモーニング娘。OGの石川梨華です。熱狂的な阪神ファンを公言。和田豊の大ファンでした。甲子園のイベントへも多数出演。野上のFA宣言を受けて、阪神からもラブコールが送られていました。他にも横浜DeNAなどが獲得を狙っていました。
「一番に声をかけてもらった」と巨人を選択。その理由は、一目瞭然でした。今季、西武では年俸5,000万円。それが巨人移籍で3倍に跳ね上がった。推定3年契約で4億5,000万円は、実績を見る限り破格でしょう。
巨人は今年から、高性能弾道測定器「トラックマン」を導入。データを集めていた。野上についてももちろん調査済みです。野上が高い評価を受けたのは、ボールの回転数。西武のエース、菊池が2,100-2,200で、野上はそれを上回る2,400回転を投げられる。ダルビッシュが以前から「フォームを固めれば、もっと良くなる」と、言ったのはそんなところに要因があるのかもしれない。いずれにせよ、移籍を期に菅野に続いて、先発2番手を狙います。
ところが、巨人へFA移籍した投手の成績が芳しくありません。右投手でふたケタあげたのは、ゼロ。左投手も10勝以上は工藤と杉内の2人です。昨年は横浜DeNAから山口、ソフトバンクから森福を獲得。山口は故障で出遅れた上に、酔って傷害事件を起こした。森福も予想外の不振で、1勝3敗、わずか6ホールドですが、この時はトラックマンのデータ収集導入前。野上の活躍は、今後のFA戦略で大きなカギを握っています。
福岡県太宰府市出身。神村学園3年の時、春の甲子園で準優勝の実績があります。しかしその時点では、プロ志望届を提出するも指名はゼロ。社会人の日産自動車へ入社しました。2年目から頭角を現し、3年目にはエースに。その年のドラフトで、西武から2巡目指名を受けて入団しました。巨人では、引退した捕手・相川の背番号23を引き継ぐことに。
「ニッサン(23)やん、と思いました」
と、語っています。なかなかトークがおもしろい。これまでにいなかったキャラクターにG党の期待がふくらみます。
12月5日(火) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」