モリタクが解説 2018年は『無期契約社員』が増加?

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12月6日(水)のニッポン放送の番組『垣花正 あなたとハッピー!』で、経済アナリストの森永卓郎が『増えるか無期契約社員!労働法の2018年問題とは?』と題して特集。

“無期契約社員”と聞いて、ポカンとする人も多いのではないだろうか。そもそも、“無期契約社員”とは。

森永)日本の雇用形態は大きく『正社員』と、契約社員やアルバイトを含む『非正社員』に分けられます。正社員はいつまでという期限がない、一方、非正社員は“有期契約”といって、雇用期間が決まっているんです。日本はこれまで、『正社員』と『非正社員』の2種類しかなかったんですが、今後、定年まで勤められるが“非正社員”の『無期契約社員』という形態ができるんです。来年の4月から、この『無期契約社員』がドーンと増えるんです。

ではなぜ、この『無期契約社員』という雇用形態が生まれたのか。

森永)2013年4月に施行された改正労働契約法では、契約社員の累積勤務年数が5年を超えると、会社は労働者の求めに応じて、無期雇用契約、つまり定年まで勤め続けることのできる契約に変更する義務を負うことになったんです。

『無期契約社員』は正社員同様、定年まで働くことができてサイコー! いい法律じゃないか! と、お思いの方も多いが、実はそうではないと森永は話す。

森永)我々にとってはいいんですけど、会社にとって『無期契約社員』は大きな負担になるんです。正社員同様、非正社員を定年まで雇い続けることは、企業にとって大きな負担になる! そこで! 大手自動車メーカーは雇用ルールを変更したんです。この法律には“抜け穴”があったんです。その“法律の抜け穴”とは?

森永)『契約社員』は雇用の空白期間が6カ月になった時点で、累積の雇用期間がリセットされる。つまり、5年ごとに6カ月の空白期間を置けば、期間工を非正社員として雇い続けることができる。その抜け道を大手自動車メーカーは、足並み揃えて利用することになったんです。

たとえば4年10か月働いていた場合、6か月の休みをとれば、これまでの累積雇用期間がゼロ、すなわちリセットされてしまう! しかし、これはあくまで“大手企業”の話。人手不足で嘆く“中小企業”では、半年間も契約社員を休ませるわけにもいかないので、来年の4月以降、中小企業の『無期契約社員』が爆発的に増えるのでは、と森永は話す。

ここまでの話を聞いても、大手企業のケースを除き、やはり『無期契約社員』はサイコー! と思うが、気を付けなければならないことがある。

森永)絶対に『無期契約雇用』はとっておくべきですが、無期契約に代わったからといって、正社員になれるということではないんです! つまり、アルバイトはアルバイトの給料のまま。正社員と非正社員の給料はざっくり言うと約2倍違いますから。

つまり『無期契約社員』は給料はそのままだが、定年までずーっとつとめることができて、『安定』は得られるということ。最後に森永が『安定』の大切さを語った。

森永)以前、某大手出版社から専属執筆のお仕事をいただいたんですけど、そのギャラが月10万円だったんです。割に合わないので断ってしまったんですが、毎月10万円もらえることで、安定はしますからね。ライター仲間から“バカだな! 毎月入ってくるお金は大事だぞ!”と、怒られてしまいました。『安定』は重要なんですよね。

垣花正 あなたとハッピー!
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