2/1(木)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ！』今日の聴きどころ！④

国の安全よりも平昌五輪成功させたい文在寅大統領
7：18～ひでたけのニュースガツンと言わせて！：コメンテーター山本秀也（産経新聞論説委員）

合同練習で言葉を交わす韓国（右）と北朝鮮のアイスホッケー女子選手＝2018年1月28日、韓国・鎮川［大韓体育会提供］　写真提供：時事通信

平昌五輪～北朝鮮で南北合同スキー練習実施

韓国と北朝鮮が、平昌オリンピックに絡み合意した、南北合同のスキー練習に参加する韓国の選手ら訪朝団45人が、昨日特別機で北朝鮮に到着し、練習を行った。訪朝団が今日、韓国に戻る際に北朝鮮の選手10人を含む32人を特別機に乗せ、韓国に送る。

北朝鮮東部の馬息嶺スキー場で、昨日南北の合同スキー練習が行われたのですが、韓国から参加した選手にオリンピック出場選手は含まれていないということで、昨日の練習は南北融和をアピールする、象徴的な意味合いが強いようです。

アシアナ航空の特別機で韓国選手は北朝鮮に到着したのですが、アメリカは去年からの独自制裁で、「北朝鮮を訪れた航空機のアメリカ入り」を180日間禁止しており、本来だとアシアナ航空はアメリカ路線への運行が止められることになるのですが、アメリカは今回、制裁の例外だとしぶしぶ認めたそうです。アメリカは南北間の往来に、かなり難色を示したとのことです。

文在寅政権は韓国の安全より平昌五輪の成功に向いている

高嶋）アシアナ航空はずいぶんギリギリだったそうですね。

山本）トランプ大統領の一般教書演説で、あれだけ北朝鮮の制裁について触れていますから、米政府の本音の対応というのは、「きちんと制裁したい」だったのでしょう。

高嶋）あの人も、いま文在寅さんには困っているのでしょうか？

山本）扱いに困っていますね。このとき、まさに同盟国であるなら、アメリカは中心として、日米韓でキッチリと北に対してスクラムを組まなければいけないときに、相手と握手しているわけですから。これは苦々しく思うのは当然ですよね。

高嶋）カナダから来ている女子アイスホッケーの監督も怒っていましたからね。

山本）当然でしょうね。自分がやってきた要請が全部反故にされるわけですから。

高嶋）作戦から何から、全部変わりますからね。北の選手を数人は使わなければいけないのでしょう？

山本）合同チーム、ですからね。

高嶋）ここまで国の思惑が色濃く出たオリンピックというのも、聞かないんじゃないですか？

山本）オリンピックというのは国威発揚の場にどうしてもなってしまうのですが、ここまでなのは……しかも今回は、韓国は余所ではなく主催国ですからね。

高嶋）終わったら、後遺症みたいなのが出ませんか？

山本）まず、1つの後遺症としては、安全保障の面ですよね。「同盟はどうなるんだ」というところは当然問われてくる。文在寅政権というのは結局、「国の安全よりも北との握手に力を入れてるんだな」と。これは今後も続きますよね。

高嶋）オリンピック前日にパレードやって、終わった途端に北朝鮮がドカンとか、やらないですかね？

山本）いや、終わったらやるのでは？　2月16日は先代の誕生日でもあるし。

高嶋）そうしたら、北朝鮮は満面の笑みですね……

高嶋ひでたけのあさラジ！
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