安倍首相~一転して平昌開会式出席のワケとは?
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1/24(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②
慰安婦問題については強く主張する意向
7:02~高嶋ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)
安倍総理が平昌オリンピック開会式に出席
日韓合意をめぐる韓国との問題で平昌オリンピックの開会式への出席に消極的だった安倍総理が一転し、出席する意向を示した。オリンピックに出席することで堂々とした外交をしようとしているのではないかとジャーナリストの鈴木哲夫は分析する。
高嶋)産経新聞のインタビューで、安倍総理は2月9日から始まる平昌オリンピックに、以前は行かないだろうと言われていましたが。
鈴木)産経新聞がそう報じたのですよね。
高嶋)産経はそんな言い訳も書きながら、総理は平昌の開会式に出席するということです。
なぜ行くのかというと、文在寅大統領にいわゆる慰安婦問題についてのことを一切ちゃんと言って来るのだと。要するにガツンと言いに行くのだという方針であるということなのですが。これ安倍さんはどうしても行きたかったという話ですかね?鈴木)安倍さん本人と話をしたわけではありませんが、安倍さんの周辺が「総理はやはり特に慰安婦の合意をひっくり返しているという話で、気持ちの上では行きたくないという想いがあるのではないか?」と言っています。
高嶋)「ひっくり返したから行きたくない、行かないよ」という意思表示をする、そういう方法ももちろんありますけど、行ってはっきり言うということですか?
鈴木)そうです。側近も言っていましたが「では行かないのですか?」と訊いたら「そういうことではなく、結局どうやるのが一番堂々とした外交なのか」と。
よく「大人の外交」と言いまが、それがどういうものなのかというのを総理は考えているとのだと言っていましたね。じゃあ“堂々とした”というのは何かというと、「約束を破ったから行かないよ」ではなくて、オリンピックはオリンピックで別物だからそれは出席する。でも行ったらそこできっちりと言うべきことは言うというのが“堂々とした”外交なのかもしれません。だからそれを選んだということだと思います。南北対話に利用されるオリンピック~ルールを超えた対話をしてはいけない
高嶋)オリンピックそのものについて、文在寅さんは自分の政治的な立場を随分利用していませんか? 北朝鮮が南にやって来てオリンピックの施設を見て「これだったら出てやっても良い」みたいな、おかしいでしょう。
鈴木)友人が何人かジャーナリストでソウルにいますが、この話をしたら、文大統領の熱烈な支持者と、徹底的に文大統領はノーだと言う人といった極端な人ではなく、一般の市民、日本で言う「無党派層」にあたる人たち。その層の感覚は最初の頃は「良かった。ウェルカムだ」という空気だったそうです。
だけど流石に「え、これはやり過ぎなんじゃないの?」という感じで、最近では少し批判的な空気が一般市民の間でも出始めていると言っていました。高嶋)昨日新聞を見ていたら「三池淵(サムジヨン)管弦楽団」のリーダーの小太りの女性がいるじゃないですか。彼女が朝のバイキングで全部取ってたらふく食べたと。それで記者の私情が入っていて「北の民は飢えているのに」という風に、何でもお腹一杯に食べる彼女の態度に眉を顰めていたそうです。
鈴木)南北対話は良いことです。だけどオリンピックという中では、ルールを守って対話をしていくことによって初めて意味がある。
勝手にルールを変えて合同選手団の数を増やすとか、そうではなく決められている中で北朝鮮が何人、韓国が何人というように話をする。これが本当の話し合い、対話ではないのですか。それを超えているところが、ちょっと方向が違うのではないかなという感じがします。高嶋)北に対して滅茶苦茶気を遣いすぎですよね。
鈴木)“本当の対話”をやはりして欲しいなという感じですよね。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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